ひょうご五国の物産店、神戸で援農ツアー…農や食の生産者の顔が見える取り組みとは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ひょうご五国の物産店、神戸で援農ツアー…農や食の生産者の顔が見える取り組みとは

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 昨年8月末に閉店した「そごう西神店」。その跡地が一部リニューアルされ、大型商業施設「西神中央駅ショッピングセンター」へと生まれ変わったなか、その1階フロアの一角にあるのが、地元・ひょうごの物産店「Kobe Foo Style」だ。

 物産店の特長について、「ひょうご五国の道の駅が集まった場所だと思っていただければ」と話すのは、同店の店長・森下勤さん。歴史も風土も異なる個性豊かな地域、“ひょうご五国(摂津・播磨・但馬・丹波・淡路)”を持つ兵庫県の米、しょうゆ、みそをはじめとする特産品を多様に取り揃えたなか、「地域の味、おいしいものが揃っている、ワクワクする場所」を標ぼうする。

「地元の商品に出会えるなつかしさがあり、思い出させてくれてうれしい」と買い物客にも好評だという同店。店頭では地域ごとに商品が並び、好きな商品を選ぶと、無料で箱詰めラッピングのサービスも。ちょうどお中元などの贈り物の時期とあって、“ふるさと兵庫”の詰め合わせも可能だ。

 物産店「Kobe Foo Style」は、西神中央駅ショッピングセンター1階で、午前10時から午後7時まで営業。「農家さんを一つひとつまわって、加工業者さんと顔を合わせて仕入れた商品がならんでいる。その人となりも楽しんでもらえるお店となっている。ぜひ足を運んでほしい」と森下店長は呼びかけていた。

◆「作り手が直接、顧客の声を聞ける場所があってもいいのでは」

 物産店は、“農家と都市住民をつなぐ小粋な神戸風・食スタイル”を打ち出す「Kobe Foo Style」の取り組みの一環。小池農園こめハウス(神戸市西区)代表取締役の小池潤さんが「食べる人の顔を浮かべながら米を育てられたらなぁ」という思いをきっかけにスタートしたプロジェクト。これまで農家は作るのが専門とされたなか、「実際にどんな人たちが米・野菜を食べてくれているのか? 作り手が直接、顧客の声を聞ける場所があってもいいのではないか」という思いを具現化したものだ。

 そのなかで、「Kobe Foo Style」では、親しみを込めて、生産者のことを「山賊(のうか=農家)」「海賊(りょうし=漁師)」と呼ぶ。その「山賊」「海賊」や、農カフェ運営者を巻き込んだ展開は、物産店で農作物を売ることに限らない。

 作る人や農地、人間関係、土や機械、それらの物語を伝えていくことを大切に考えるという意図のもと、農作物を作っている「山賊」「海賊」と出会うツアーや、その土地で実際に農作業を手伝う「援農ツアー」なども手掛ける。ツアーでは、週末にふらっと、神戸の“田舎”に出掛けて、農作業が体験できるというのも魅力的だ。

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