東京を撮影した映像が美しい。この半面で、東京がもつ残酷さ・切なさを若者13人の群像劇としてリアルに描く、映画『スパゲティコード・ラブ』が11月26日(金)、全国ロードショーです。
作品の舞台は東京。多くの人が自分の夢をかなえようと地方から上京し、日常を送りながら“こんなはずじゃなかった”と苦悩する街。
フードデリバリー配達員の天(倉悠貴)は、配達1000回を達成したら、大好きなアイドルへの思いに区切りをつけると決意し、今日も自転車を飛ばしています。
「配達軒数1000本いったら、ぼくは君を忘れる」
「誰もいない森の奥で、一本の木が倒れたら、音はするか?」
一方、好きなことや好きな人に嫌われたくないから関わりたくない、としてシンガーソングライターの夢をあきらめた心(三浦透子)は進むべき道を見つけられません。
「美人だったら私の歌もみんなに聴いてもらえるのに」
苦手な友だちとの生産性のない会話に辟易しながらも断ることができないのが現状です。
「ああ、無理。ほんと嫌い、この人たち。でも一緒にいると楽」