初夏から夏にかけて収穫される柑橘「河内晩柑」が、いま市場に出回っている。
大ぶりで黄色い見た目から“和製グレープフルーツ”とも呼ばれ、地域によって、「宇和ゴールド」「美生柑」「ジューシーフルーツ」など、色々な呼ばれ方で親しまれている果物だ。
「河内晩柑」と言う名前は、インパクトが強く、目や耳にしただけではすぐに柑橘類だと結びつかない人もいるかもしれない。名前の由来や活用レシピを、産直市場「ナナ・ファーム須磨」(兵庫県神戸市)の広報担当で野菜ソムリエの神垣八千代さんに聞いた。
まず名前の由来。「河内」は、この果物が初めて見つかった場所・熊本県河内町の地名から。そして、柑橘系の果物は、一般的に秋から冬に旬を迎えるものが多い中、初夏という最も遅い時期に登場することから「晩生の柑橘」=「晩柑」と名付けられたのだという。現在は愛媛県が生産量最多を誇る。
市場に出回り始める初夏の河内晩柑は、果汁が豊富で酸味もある。そして時期を経るごとに、酸味よりも甘みが強くなっていき、実が引き締まっていくと、神垣さんは言う。
神垣さんに、河内晩柑を使ったアレンジレシピも教えてもらった。
【にんじんと柑橘のサラダ】