「イントロスキップ」「15秒で完結」近藤夏子が語る現代の作曲ニーズ「音楽が消耗品になるのはさみしい」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「イントロスキップ」「15秒で完結」近藤夏子が語る現代の作曲ニーズ「音楽が消耗品になるのはさみしい」

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 今年4月から放送を開始したラジオ関西の情報番組『Clip』。月曜日のメインパーソナリティを務めるシンガーソングライターの近藤夏子さんは、音楽活動のみならずテレビやラジオなどで幅広く活躍しています。

 最近は話す仕事も多いという近藤さんに、シンガーソングライターとして、曲作りに込める想いや尊敬するアーティストについて聞きました。

シンガーソングライターの近藤夏子さん

――普段どのように曲作りをされるのですか。

【近藤さん】 もともと曲作りを始めたころは、曲を作ることを習慣づけるための練習も兼ねてメロディばかりを先に作り、そこに歌詞を乗せていました。

でもここ最近は、自分の伝えたいことを曲にすることが多いので、9割くらいの割合で歌詞を先に考えています。

歌詞とほぼ同時にメロディができることも多くて、代表的な曲で言うと『笑ってこぉ』ですね。この曲は、テレビのロケで出会った子どもたちに向けて作った曲なんですけど、「笑ってこぉ」という言葉と同時にメロディができました。

――実体験をもとに曲を作ることが多いのですか。

【近藤さん】 自分の経験をもとに作ることももちろんあるんですけど、人に依頼されたり、だれかの経験したエピソードをもとに作ることも多いです。

たとえば『この世に君が産まれて』という曲は、あるお母さんから依頼されて作った曲なんです。生まれてきたお子さんが脳性麻痺という病気で、そんな我が子に「あなたはとても愛されて育ったんだよ」「たくさんの人に愛されて育ったんだよ」と伝える曲を作ってほしいという依頼でした。母親の経験はないけれど、たくさんの話を聞いて、その家族と一緒に過ごさせていただいて作った、とても大切な曲です。

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