栄養価が高いとして注目される「酒粕(さけかす)」を使った炭酸せんべいを神戸の「有馬せんべい本舗」がつくり、販売を開始しました。
炭酸せんべいは有馬温泉の名産品で、ほんのり甘く、ぱりっと軽い食感が特長です。小麦粉と砂糖、でんぷん、山芋、塩などと炭酸水を原料として薄く焼き上げています。
一方、酒粕は日本酒づくりで生まれる副産物で、兵庫県の生産額は全国1位です。
甘酒やかす汁に使われてきましたが、栄養価が高いことから食材や調味料として最近、利用が広がっています。
有馬せんべい本舗では灘五郷の「福寿(ふくじゅ)」の酒粕を炭酸煎餅に配合し、機械を使わない手焼きで仕上げました。サクサクと口の中で酒粕のいい香りを楽しめます。
有馬せんべい本舗の浅井里枝さんは、「おばあちゃんの世代は酒粕を焼き、砂糖をまぶして食べていた。おばあちゃんの家で食べる懐かしいお菓子として味わってほしい」と話しています。
「福寿酒粕炭酸せんべい」は、今月から福寿の蔵元の神戸酒心館(神戸市東灘区)で販売されています。価格は、ひと缶・2枚入りが6パックで消費税込み648円です。(ラジオ関西ニュース)