昭和の女の子たちに大人気だった“おままごと玩具”「ママレンジ」。目玉焼きやハンバーグなど、実際に加熱調理できるということで、その人気は爆発的だったそうです。販売していた玩具メーカー・アサヒ玩具(現在は廃業)は、その後、同シリーズとして、ポップコーンが作れる「ママ・ホッピー」や、水を使って洗い物ができる「ママ・ナガシ」など、“リアルおままごと”が楽しめるおもちゃを多数発売しました。
そのようなママシリーズおもちゃを、なんと現在でも販売しているところがあります。昭和レトログッズ店「でんでん堂」です。今回は、クッキーが焼ける「ママクッキー」を販売するでんでん堂の宗竹美香さん(通称:ワカメちゃん)に、懐かしのママシリーズのお話を聞きました。
――でんでん堂はどのようなお店なのでしょうか?
【ワカメちゃん】 主に、和ガラスや昭和レトロなものを露天販売しているお店です。実店舗はなく、「平安蚤の市」(京都・平安神宮前の岡崎公園で毎月ほぼ10日に開催)や「四天王寺骨董市」(大阪市天王寺区の四天王寺で毎月21日・22日に開催)、「中之島うたかたレトロ市」(大阪市中央公会堂で年4回開催)などのイベントに出店しています。
元々、コレクターとして骨董市によく通っていたのですが、出店していた大学の先輩に「出してみない?」と声をかけていただき、今年で約7年目になります。今でこそ昭和レトロブームがありますが、7年前はそのようなブームもありませんでした。私自身、「レトロなもの」というくくりで興味があったわけではないのですが、自分が良いと思うものを販売していったところ、気付いたら昭和レトロなものばかりになっていました。
――ママクッキーはどこから仕入れられたのですか?
【ワカメちゃん】 じつは覚えていないのですが…(笑)でんでん堂は、露天販売の他に、ご家族の整理のお手伝いや断捨離で出た不用品の買取などもおこなっていますので、おそらくそのようなルートから仕入れたのだと思います。
おばあちゃんの家などを片付けると、リカちゃん人形や、積み木、こけしなどが出てきて面白いですよ。押入れの中からお宝発見!なんてこともあります。
――ママレンジ、ママクッキーはどのようなおもちゃなのでしょう。