炎天下、屋外に駐車していた車のドアを開けると中から熱気が……。暑すぎて車に乗ることができない! という経験はありませんか? そこで、車内の温度を効率よく下げる方法を、ロードサービスを提供する一般社団法人日本自動車連盟(JAF)兵庫支部の澤田一策さんに聞きました。(記事内の数値は、すべてJAFの調べによるもの)
◆真夏の車内温度
正午から4時間、炎天下における車内温度を測定したところ、最も温度が高かったのは「14時~15時」。中でも、対策をしていない黒色系の車の最高温度は、57度に達しました(外気35度の場合)。
白色系の車でも最高温度は52度。車の色によって多少の差はあるものの、人や動物が耐えられない温度となることに変わりはありません。夕方になっても車内温度が一気に下がることはなく、夏場は常に暑い状態が続きます。
◆サンシェードで車内温度の上昇を防げる?
装着した場合でも、車内の最高温度は50度。エアコン停止からわずか15分で、熱中症指数は“危険レベル”になります。体温調整機能が未発達な子どもを車内に残すのは大変危険です。
◆ダッシュボードにものをおいても大丈夫?
100円ライターを置いた場合、2~3時間でケースに亀裂が生じてガスが抜けます。熱に弱いスマートフォンは「高温注意」の警告画面が表示され、一時的に使用不能に。ダッシュボードは車内の温度よりもさらに高温になるため、可燃性の高い危険物を置くことは避けましょう。また、ハンドルも高温になりやすいため、タオルを被せるなど直射日光を避けることが大切です。