“防災対策”と“県産木材活用”で未来につなぐ「豊かな森林」 兵庫県独自の取り組みを担当者が解説 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“防災対策”と“県産木材活用”で未来につなぐ「豊かな森林」 兵庫県独自の取り組みを担当者が解説

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 市街地・郊外かかわらず、緑が豊かな兵庫県。森林がよりよい環境で成長していけるよう、県ではさまざまな活動をおこなっている。

 森林災害対策とともに県産森林活用に取り組む、県庁農林水産部「治山課・上田さん」「林務課・島口さん」それぞれに話を聞いた。

第37回「ひょうご木材フェア“木材利用促進キャンペーンin元町」での兵庫県農林水産部治山課・林務課の出店ブース

 治山課では森林の機能強化を図った防災・減災対策が中心だという。災害によって被害が予測される場所に設置された治山ダムなどの整備をする「ハード整備」や、県民の防災力を高める「ソフト対策」が主な内容だ。

 森林の多面的機能を発揮させる「森林整備」にも力を入れていると上田さんは言う。

「災害・減災対策をおこないながらも、森林が本来持つさまざまな『機能』を活かした環境整備を実施しています。機能とは、たとえば温暖化防止や多様な生物の保持などです」(上田さん)

人家を保全する治山ダム
防災教室(災害パネル展の実施)

 近年、記録的豪雨や台風災害の影響により山地災害のリスクは高まりつつある。同課では、土留工やバッファゾーン(野生動物が人里に出てくるのを防ぐ設備)の設置などを含めた防災対策について徹底的に取り組んでいる。

「さまざまな方角度から防災機能の強化を図り“災害に強い森づくり”を進めていきたいですね」(上田さん)

間伐材を活用した土留工による表土流出の防止
野生動物が里山に出にくいようにバッファーゾーンを整備
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