四国の北西部に位置する愛媛県では、温州みかんや伊予柑、紅まどんなといった柑橘生産が盛んだ。関西から松山を経由して須ノ川に向かう途中の「八幡浜」や「吉田」「愛南」などがみかんの産地として有名で、特に、八幡浜の「日の丸みかん」や「真穴みかん」は、愛媛みかんの代名詞となっており、県外でも高い評価を受けている。
一方、同県には「霧の森高原キャンプ場」や「見近島キャンプ場」など、たくさんのキャンプスポットが点在している。特に、愛媛県の南端の高知県との県境、愛南町にある「須ノ川公園キャンプ場」は、自然の恵みにあふれたスポット。すぐ近くの道の駅「やすらぎの郷」や「みしょうmic」には、海の幸、山の幸に恵まれた愛南の特産物が多く集まっており、海鮮BBQにぴったりだという。食材としては、あこや貝の貝柱や鯛カマなどが有名だ。
なかでもおすすめなのが、愛媛が誇る『愛』あるブランド産品にも登録されている「愛南ヒオウギ」。愛南町が日本一の生産量を誇り、黄色、オレンジ、紫などカラフルな貝殻が特徴の貝だ。形はホタテに似ているが、ホタテよりも少し小さい二枚貝で、ホタテとはまた違った弾力のある食感を楽しめる。
ほかにも、宇和島市津島町の名物「六宝」、1~2月の季節限定になるが「シラウオ踊り食い」なども名産品と言える。
六宝は、津島町に伝わる漁師飯で、地方グルメとして有名な「宇和島鯛めし」に似ている。違いとしては、宇和島鯛めしがその名の通り鯛のみを使った一品に対し、六宝は鯛以外の魚でも使用できる。さらに、調味料を混ぜたものに魚を漬け込むという点も異なる。材料に魚、しょうゆ、 みりん、酒、ごま、生卵の6つを使用することから「六宝」と呼ばれており、少し甘めのタレに漬け込まれた魚は白いごはんによく合うという。
愛媛県大阪事務所の山口憲一さんは、「須ノ川公園キャンプ場は夏場にはシュノーケリングを楽しめます。愛南の海は、その透明度の高さからスキューバダイビングの聖地として知られており、シーウォーカーや水上マット、フライボードなどのマリンレジャーを楽しめる名スポット。目の前には『ゆらり内海』という天然海水を使ったミネラルたっぷりの温泉があり、マリンレジャーの疲れを癒してから次の目的地へ出発するのもおすすめです」と話している。