ラジオは「素」こそ面白い! 葛藤を乗り越えて生まれたラジオトークバラエティー「げっくり」の魅力 「聴けば笑える放送に」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ラジオは「素」こそ面白い! 葛藤を乗り越えて生まれたラジオトークバラエティー「げっくり」の魅力 「聴けば笑える放送に」

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【タイムテーブルインタビュー完全版、2023年4・5・6月度】

面白トピック、地域ニュース、ライフハック、素朴な疑問など好奇心をくすぐる情報が満載。トピックスサイト「ラジトピ」とも連動し、聴いて見て読んで楽しめるラジオ関西平日お昼のプログラム『Clip』(月~木、午後2時30分~午後4時)。週の初め、月曜日を飾るのは、シンガーソングライターの近藤夏子と、4月で入社6年目となるラジオ関西アナウンサー・春名優輝。 “怒とうのオープニング30分フリートーク”、“歯に衣着せぬ言葉の応酬”が醍醐味の『Clip』月曜日=「げっくり」秘話を、ラジオ愛の強い2人に聞きました。

(※WEB版では、約50分にもおよんだインタビューを、ほぼノーカットで掲載いたします)

『Clip』月曜日パーソナリティーの春名優輝(左)と近藤夏子(写真:ラジオ関西)

「言い過ぎたかな……」と思ったときほど、「面白いと言ってくれているよ」と。「じゃあ、もう本音で、思った話しをしようかな」となった(春名)

――近藤さんと春名アナ、お二人はいいコンビだなと思っているのですが。

【近藤夏子(以下、近藤)】 ありがとうございます! とてもうれしいお言葉!

――『Clip』月曜日=「げっくり」がスタートして1年が経ちました。この1年を振り返っての感想を聞かせてください。

【近藤】 1年を振り返ると、最初は正直、(春名アナのことを)「全然わからない、この人……」と思っていたんですよ。本当につかみどころがないし、「どうやって(話を)持っていくのが楽しくなるのだろう……」と。たぶん4~5回くらいの放送までは、全然思い通りに行かなくて、けっこう反省していました。(これまでのラジオ番組で)ここまでうまくいかなかったことがなかった感じだったので。今となっては言えることですが。「うまくいく」というのは、(説明が)難しいですが、私が「こうしたいな」の通りに行かないというか。「こっちの感じで(話を)転がしたいな」というのをしようとしても、絶対ストップをかけたり、逃げていったり、全然その感じに行かないので、「これはどうしよう……」と思っていました。私の頭の中では「春名くんはたぶんこうした方が面白いんだろうな」というのがあるのですが、その通りに全然なってくれないから、「あぁ、もうどうしよう……やばい!」というのが番組のスタートでした。ただ、今となってはもう、すごく思い通りにいってくれて、助かってます!(笑)

【春名優輝アナウンサー(以下、春名)】 それ(うまくいくようになったこと)はどこでしたか?

【近藤】 最初は春名くんの中で、「アナウンサーたるものは……」「お昼の番組とは……」みたいに、かっちり決まっていたものがあったんです。それをまったく無視してトークを進めるのが私の仕事だと思って、ここ(「げっくり」)にやってきたのですが、全然崩れてくれないし、思いのほか頑固だし……。それでも、途中、彼の中でちょっと崩れた瞬間があって、「ここがチャンス!」みたいな感じで入っていってからは、周りからも、他局の人にまで「番組がすごく良くなっているね」と言ってもらえて。その回数がどんどん今も増え続けているので、いい感じになっているんだろうなと思います。最近はもう何も考えずに(ラジ関に)来ても、ただただ「楽しい!」で帰れています。さらに、帰り道にも自分で(radikoの)タイムフリーですぐに聴いています。それくらい自分でも好きな番組になっています!

――春名アナは、以前、番組を1人で担当されていましたが、昨春からラジオの先輩の近藤さんと組むことになりました。この1年をどう振り返りますか?

【春名】 年上の女性と若手アナがやる番組という関係性のラジオを他に知らなくて、最初はどこを目指していいのかわからなかったんです。僕が1人で番組を担当していたときのように、この番組でも当初は話の構成を考えていましたが、全くうまくいかなくて……。話の腰をボキボキ折るし、いらんことを言うし(笑)、話が長いというか取っていくし……スティールですよ! 言葉尻を奪い去っていくみたいなのがあって。でも1番は、僕がやりづらいというよりは、近藤さんがやりづらいのかなとすごく思っていたんですが。

【近藤】 わかるんや! すごくずっと反省していたもんね。緊張感があったし。

【春名】 「近藤夏子がこう言いました」と「春名優輝がこう言いました」では、価値が全然違うと思っていました。だから、「近藤さんはこう言ってもいいけど、僕は自分の話を絶対しない」と、最初は決めていたんですが、そのことをすごく嫌がられていたときがありましたね。でも、僕が自分の話をパっとしたとき、僕は「言い過ぎたかな……」と思ったときほど、「面白いと言ってくれているよ」というのを聞いて、「じゃあ、もう本音で、思った話しをしようかな」となりました。

「『僕は自分の話を絶対しない』と、最初は決めていたんですが……」(春名)

◇「げっくり」オープニングトークより

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