神戸の灘五郷の酒粕(さけかす)をエサに使って養殖した神戸産のご当地サーモン「神戸元気サーモン」が育ち、新しい旬の味として期待を寄せています。
神戸元気サーモンは須磨港の「東須磨底曳(そこびき)会」の漁業者らが手がけていて、毎年4月ごろ出荷されています。
酒粕は日本酒づくりの過程でできる副産物で、兵庫県の生産額は全国1位。“栄養価が高い”ものとして注目されています。東須磨底曳会の奥谷知生さんは、今年1月から稚魚のエサに灘五郷の「福寿(ふくじゅ)」の酒粕を混ぜて、養殖サーモンを育ててきました。
従来のエサで育てたサーモンに比べると身の色が鮮やかで、食感に歯ごたえがあるのが特徴だということです。
この「神戸元気サーモン」は今月末まで、福寿の蔵元・神戸酒心館(神戸市東灘区)にある日本料理店「さかばやし」で、お造り、桜蒸し、昆布締めなどを味わうことができます。
また、フランス料理店「ビストロ・レクレ・神戸」(神戸市中央区)では、マリネとして地元産のトマトに詰めたサーモン料理「サザエさんのエンディングみたいな 岡田さんちの加西とまと×奥谷せんちょの神戸元気サーモン」を楽しめます。