サッカー・J1のヴィッセル神戸は28日、ファンクラブ会員と報道陣に練習を公開した。7月1日のホームゲームを最後に退団することが決まっている元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ選手は、ヴィッセルでの最後の公開練習に臨み、蒸し暑いなかでも軽快な動きを披露。練習後にはファンサービスにも対応していた。
午前9時45分ごろからの全体練習に先立って、サポーターを前に挨拶を行ったイニエスタ選手。「チームは素晴らしいシーズンを過ごしているので、皆さんがこのシーズンを楽しんでいただけることをまずは願っています。この後半戦、皆さんの応援がチームの力になり、それはチームが目標を達成するために欠かせないものなので、これからもぜひ応援をお願いします。(最後に日本語で)アリガトウゴザイマス!」と、キャプテンがチームへの応援を呼びかけると、サポーターからは大きな拍手が送られていた。
その後、全体練習では、チームメイトともに精力的にトレーニングを行ったイニエスタ選手。この日から練習参加している元ヴィッセル、現セルティック(スコットランド)の日本代表FW古橋亨梧選手と笑顔でロンド(ボール回し)を行う様子も。また、ミニゲームのときには持ち味とするやわらかなボールタッチや、卓越したパスセンス、キープ力を随所に見せるとともに、ダイレクトシュートを決めるなど、コンディションのよさも示し、集まったファン・サポーター186人を魅了していた。
同日はメディア対応こそなかったものの、練習後のファンサービスでは快くサインや写真撮影に応じていたイニエスタ選手。サポーターからプレゼントが送られた際には笑顔を見せる様子もあった。
7月1日のJ1第19節、ホーム・ノエビアスタジアム神戸で行われる北海道コンサドーレ札幌戦において、ヴィッセルでの最後の雄姿に期待が高まるイニエスタ選手。どんなプレーで花道を飾るのか、注目せずにはいられない。なお、この試合のチケットはすでに販売を終了している。