Podcast番組『マユリカのうなげろりん!!』(ラジオ関西Podcast)が人気のお笑いコンビ・マユリカ。2021・2022年連続で『M-1グランプリ』準決勝に進出するなど、賞レースでの活躍も期待されているコンビだ。
ラジオ関西とマユリカの関係がはじまったのは、2020年4月。吉本興業のイチオシ若手芸人が週替わりでラジオパーソナリティを務める『よしもと☆のびしろアワー』がスタートし、マユリカは初冠レギュラー番組『マユリカのうなされながら見た夢のあとで!』を担当。当初は月1回放送していたが、改編により“年4回”放送に。番組として苦境に立たされるも、自分たちで制作費を稼ぐ前提で2021年7月にPodcast『マユリカのうなげろりん!!』を開始した。
その後は自主制作写真集『Perfect‼』販売や番組イベントで稼ぎつつ、HP自力制作・富士登山・折り紙で蛙を折る(CD-BOX購入特典)・一人ミュージカルなど、番組をきっかけに無謀なチャレンジに挑み話題をつくり続けた。結果、今では『マユリカのうなげろりん!!』は各Podcastランキングの上位に位置する番組に。
満を持して、ラジオ関西タイムテーブル10-12月号の表紙に起用されたマユリカ。特集内容である「Podcast」に関する話題をはじめ、『うなげろりん』について話を聞いた。
■最初は「誰も聴かないだろう」と思っていた
———2020年4月、『よしもと☆のびしろアワー』が始まりました。マユリカさんはここで『マユリカのうなされながら見た夢のあとで!(以下、うなゆめ)』を担当することになりますが、声がかかったときはどう思いましたか?
【中谷】「あー、助かるわ~」みたいなことを思ったのを覚えてます。ちょうどコロナ禍に入って、仕事がまったく無くなった時期だったんですよ。
【阪本】当時のマユリカは、よしもと漫才劇場でちょくちょく舞台には出てるけどテレビには出てないくらいの芸人。知名度はほぼ無かったんです。
【中谷】そうですね。だから声がかかったときはけっこうビックリしました。
———初めて『うなゆめ』を収録したときのことは覚えていますか?
【中谷】覚えてます、覚えてます! あんまりラジオ経験も無かったんで、最初はちょっと緊張してました。
【阪本】僕は、良い意味でナメさせていただいてました。
【中谷】お前、無理やで(笑)。「良い意味で」とか「させていただいて」って言っといたらOKとか無いで(笑)。
【阪本】僕たちを好きでいてくれてる人くらいしか聴かないだろうなと思ってたんで、リラックスしてました(笑)。
———では、阪本さんは最初から緊張しなかったんですね。
【阪本】まったく無いです。
【中谷】僕はちょっと緊張してましたよ(笑)。でも「誰も聴いてないだろう」とは思ってました。
———実際、ラジオが始まったころの反響はどうだったんですか?
【中谷】あんまり無かったです(笑)。放送は月1回やし、SNSで探してもちょろっと感想書いてる人おるかな?ぐらい。
【阪本】最初は月1回放送だったんですけど、途中から編成が変わって年4回放送になってしまったんですよ。そのときに「なんでやねん!」みたいな声がけっこう届いたらしく、「そんなに聴いてくれてたんや」とびっくりしました。