1月も下旬。寒さ厳しい今、温かい鍋やスープ料理で体をぬくめたいと考える人も多いのではないだろうか。そんな今の季節にピッタリな韓国の鍋料理とスープ料理を、韓国料理店を経営し、レシピ本も出版しているタレントの慶元まさ美がラジオ番組で紹介した。
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まず紹介されたのは「テグタン」。「テグ」とは魚のタラを指し「タン」はスープや汁物という意味で、直訳すると「タラのスープ」となる。このテグタンは、魚の身だけではなく頭やアラ・白子・魚卵など様々な部位とモヤシ・ネギ・セリ・大根といった野菜、そしてニンニク・ショウガ・唐辛子などのスパイスを煮込んで作る料理だ。体が温まるのはもちろん、タラは高たんぱく低脂肪でビタミンも含まれるため、ダイエット中の人や体づくりをしている人にも向いた食材なのだそう。
「マンドゥ(餃子)クッ(汁物)」というスープ料理も定番で、女性の手のひらサイズにもなる大きな蒸し餃子が主流なのだという。具材も日本とは異なり豆腐がメインで、そこにみじん切りのキャベツやモヤシ・春雨・少量の肉が入っている事が多いらしく、カルクグス(うどん)の店などではよくセットで売られているのだそう。
次に紹介されたのは、アンコウ鍋。日本でもおなじみの食材だが、韓国では鍋の他に春雨やアンコウを甘辛いタレで蒸したアンコウのチム(蒸し)料理もよく食べられていると慶元は話す。
韓国でも日本同様に鍋のシメに雑炊を作る。だが、スープを多めに残しご飯を少しだけ入れる日本の雑炊とは異なり、韓国はその真逆。スープを少なめにしてご飯を多めに入れ、“汁気を残さない食べ方”をするのが主流なのだとか。また、スープをアテに酒を楽しむ機会も多いそう。最初に紹介した「テグタン」も、まずはスープを一口飲んで次に焼酎を飲む……といった韓国独特の味わい方があるようだ。
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食材の旨味が溶け込んだ鍋やスープで酒を味わう。韓国スタイルの楽しみ方で今年の冬は体を温めてみるのもいいかもしれない。
※ラジオ関西『Clip木曜日』「まさ美のCooking Clip」より