その土地の食文化と“ならでは”の歴史が紐づく「郷土料理」。関西を中心に活躍するフリーアナウンサー・清水健と落語家・桂米舞がパーソナリティーをつとめる番組で、福島県内に広がる郷土料理を紹介した。
今回紹介したのは、福島県いわき市の「サンマのポーポー焼き」。サンマをミンチ状にし、ハンバーグのように丸めた料理のことを指す。
いわき市内では、秋になるとサンマの収穫が盛んになる。そのため、もともとは漁師が船の上で食べる料理として親しまれていたという。
作り方は簡単。内臓をとり、下処理したサンマを包丁でたたく。味噌、生姜、みじん切りにしたネギ、片栗粉を加えて丸める。オーブンかフライパンで、焦げ目がつくまで焼き上げたら完成。
最近は、小学校の給食の献立としても提供されており、老若男女問わず人気の料理となっている。
「ポーポー」は、サンマの油で火が「ポーポー」と燃えあがることから名付けられたといわれているのだそう。ひと口食べた米舞は、「お魚の味がして、ごはんが進みますね! おうちでも簡単に作れそうです」とコメント。
続けて、清水も試食し、「ハンバーグとは違うけど……おいしい! お魚の風味もあります。お魚が苦手な子でも食べられそうですね」と感想を述べた。
全国の郷土料理について、清水はこのように語った。
「サンマのポーポー焼きをはじめ、どの地域も“郷土料理”という名前ではもったいないぐらいおいしいものばかりです。言葉は間違っていますが、“全然おいしい”」(清水)
料理が得意だという米舞。なかでも、天津飯が得意料理だそうで、「お味噌とケチャップをいれてまろやかにさせます」と独自アレンジを提案。郷土料理のような独自料理は、家庭料理のなかにも広がっているのかもしれない。
※ラジオ関西『Clip木曜日』2024年10月10日放送回より