テキスタイル(織物・布地)が持つ可能性を、91人の作家がそれぞれの方法で表現した作品を集めた企画展「JTC テキスタイルの未来形 in 宝塚 2025」が、宝塚市立文化芸術センターで開かれている。2025年3月23日(日)まで。

テキスタイルは、太古の昔から日常生活と密接な関係にあり、衣食住のすべてに結びついている。先人たちは糸を紡ぎ、織り、染め、編む、縫うといった多くの技法、表現を生み出し、それを継承してきた。今なお進化を続けている技法もある。今展では、全国の大学などでテキスタイル・染織の教育に携わりながら、自らも表現者として活動する91人の作家の作品を展示する。

衣服やインテリアなどの実用的なものから、現代美術や彫刻、絵画的な表現を試みる作品など様々。作品の形態も立体、平面、半立体などバラエティに富んでいる。その技法も伝統的なものから現代的なもの、また作家ならではのオリジナル技法もあり、テキスタイルが持つ可能性を引き出している。

素材も多様だ、糸やフェルトだけでなく、ステンレスや、こより、水引、結束バンドを使った作品も。またキャプションには作家自身の顔写真がつけられており、どんな人が制作したのかがわかる。

「遠くから見ると1枚の絵のように見える作品でも、近づいて見ると素材や細かな技術・テクニックなど、見るたびに新しい発見がある」と、同センターの大野裕子キュレーターは話す。よく見ると刺繍が施されていたり、布に穴が開いていたり裂けていたり。布を立体的に仕立てたり、何層にも重ねることで奥行きを表現できるのも、テキスタイルならではという。






