日本の主食といえば「米」ですが、国によって異なるものであることは周知の事実。しかしながら、あるとき他国の主食について調べていた筆者は気になる事柄を発見したのです。それは、イギリスの主食について。同国では「パン説」「ジャガイモ説」の2つの見解が存在するというのです。

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イギリス出身でイギリス英語の魅力を紹介するサイト「ブリティッシュ英語」を運営するマリ・マクラーレンさんは「歴史的観点でいけばイギリスの主食はパン」だと話します。
イギリス人は何千年も前から小麦やライ麦でパンを作っており、今でも多くの国民が朝や昼に食べているとのこと。
とはいえ、近年のイギリス人は皆とても多忙でほとんどの人はゆっくり朝ごはんを食べる時間がないほどだとマリさん。そんな彼らが愛食するのがシリアルやヨーグルトと並び、トーストなのだそうです。
さて、パンの重要性はイギリス英語にも反映されており、「bread(パン)」を含むイディオム(慣用句)は数多く存在しています。例として、▼one's bread and butter/「主な収入源、生活の糧」の意。▼ put bread on the table/「生活費を稼ぐ」の意……などがあり、パンがイギリス人の生活に深く根付いていることがよくわかりますね。
同国のスーパーやベーカリーに行けば、さまざまな種類やメーカーのパンがずらりと並んでいるというマリさんの話から、イギリスにおけるパン人気の高さもうかがえます。

ここまでの話から「やはりイギリス人にとっての主食はパンなのか」と思いきや、なんと16世紀ごろから徐々に事情が変わっていくことを筆者は知ります。