きっかけは「はしたない行為」だった? “マイボトル”が普及した驚きの理由・背景をメーカーが語る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

きっかけは「はしたない行為」だった? “マイボトル”が普及した驚きの理由・背景をメーカーが語る

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 最近では老若男女問わず、持っているのをよく見かける「マイボトル」。とくにここ数年でマイボトル人口は増えたように思います。そもそも“マイボトル”という呼び方自体は最近のもので、昔は“水筒”と呼ばれるのが一般的だったような……。

 そこで、象印マホービン株式会社(本社:大阪市北区)にマイボトルが世間に普及した理由や経緯を聞きました。

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「ペットボトルの普及による、“ラッパ飲み”の浸透が関係している」と同社は話します。ペットボトル登場以前、ジュースなどの飲料は大きくて重いガラス瓶などに入って販売されていることが多く、これに直に口をつけて飲むラッパ飲みは「はしたない行為」として日本では敬遠されていました。そのラッパ飲みが、1990年代後半以降に登場した軽量・コンパクトな「500ミリリットルペットボトル」により、世間に許容されたのではないかと推察しました。

「行儀が悪い」とされていたラッパ飲みが、マイボトル普及の要因に?

 こうした世の流れは、持ち運び用として主流であった「水筒」にも変化をもたらします。

 それまで売れ筋であった家族レジャーや、運動会・遠足などの学校行事に持っていく大容量の水筒は蓋をコップ替わりにして飲むスタイルであり、それは同時に「飲み物をシェアする」という役割も果たしていました。

 2000年代に入ると「パーソナルユース」を目的とした“注ぎ口にダイレクトに口をつけて飲むタイプ”の商品が各社からラインナップされるように。

 このあたりから水筒は「家族で1本」ではなく「1人1本」の時代に突入していき、一気にマイボトルの需要が高まったのだとか。

個人使いできる水筒に注目が集まった(提供:象印マホービン)
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