酒米の王者・山田錦の生産量日本一の兵庫県、梅の収穫量日本一の和歌山県、そして世界三大貴腐ワイン(※)のひとつ、「トカイワイン」を擁するハンガリー。


大阪・関西万博で、これら3つの地域が誇る伝統的な酒文化を感じ、飲み比べるイベントが開かれた。

兵庫県の「葵鶴 大吟古酒」(三木市・稲見酒造)、和歌山県の「紀州萌」(みなべ町・紀州良梅庵)、そしてハンガリーの「トカイ・アスー」(トカイ地方産)が登場、それぞれの個性的な味を楽しんだ。
試飲会開始前から長蛇の列。


このコラボレーションは、偶然の出会いとスタッフ間の交流から実現した。
兵庫県は、大阪・関西万博を機に兵庫県内の伝統工芸や地場産業をパビリオンに見立て、地域の魅力を伝える施策「ひょうごフィールドパビリオン」を展開。 県万博推進局が中心となり、県内の小中高等学校へ「SDGs体験型地域プログラム 」として出張授業を継続しているが、今年(2025年)7月、県北部に出向いた際、県職員が滞在した宿泊施設で、ハンガリー人と出会う。実はハンガリーパビリオンのスタッフだったのだ。


山田錦に貴腐ワイン、互いに“自慢の酒”の話題になり意気投合。コラボレーション企画が始動した。
職員はハンガリーのスタッフとともに、灘五郷の酒蔵見学、「日本六古窯」丹波立杭焼の里を訪ね、丹波黒の選別体験(手より)を通して、兵庫の魅力を伝えた。









