津波防災の日に「命を守る力」育む 兵庫・姫路の小学校で真剣避難訓練 バレー元代表も参加 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

津波防災の日に「命を守る力」育む 兵庫・姫路の小学校で真剣避難訓練 バレー元代表も参加

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「津波防災の日・世界津波の日」とされた11月5日、兵庫県内でも、南海トラフ地震や日本海沿岸地域地震を想定した津波一斉避難訓練が行われました。県内の播磨灘沿岸からほど近い姫路市立大塩小学校では、兵庫県や、バレーボール・SVリーグ女子のヴィクトリーナ姫路と連携して、全校生徒が参加した避難訓練を実施。いざというときの命を守る行動の大切さを、子どもたちが教職員とともに学んでいました。

 まず校内の各教室で、「令和7年度兵庫県津波一斉避難訓練」イメージキャラクターに選ばれたヴィクトリーナ姫路の女子日本代表・宮部藍梨選手からのビデオメッセージを視聴。地震が起きたときにやるべきこととして、(1)地震津波の怖さについて正しく知ること、(2)実際に動くこと、(3)自分の安全を伝えること、以上3つの大事さを伝えられます。

宮部藍梨選手からのメッセージを聞く子どもたち ※2025年11月5日、姫路市立大塩小学校(写真:ラジオ関西)

 緊急地震速報(訓練)が流れると、子どもたちはいっせいに机の下に入るなど身をかがめて頭を守るシェイクアウト行動へ。緊迫感を持ち続けつつ、学校からの指示を待ちます。

シェイクアウト訓練を行う子どもたち ※2025年11月5日、姫路市立大塩小学校(写真:ラジオ関西)
スピーカードローンに津波フラッグをつけて、状況を確認する様子 ※2025年11月5日、姫路市立大塩小学校(写真:ラジオ関西)

 その後、大津波警報が発令されたとして、垂直避難を行い、指定の教室でかがみながら待機。先生たちが点呼を行うとともに、外では県担当者のもとでドローンを使い、津波の状況や逃げ遅れの児童らがいないかを調べます。そして、異常なし、全児童の確認がとれたところで、今回の訓練を終えました。

垂直避難を行う様子 ※2025年11月5日、姫路市立大塩小学校(写真:ラジオ関西)
4階の教室で指示を待つ子どもたち ※2025年11月5日、姫路市立大塩小学校(写真:ラジオ関西)

 訓練後、体育館に集まった子どもたちは、校長先生からの話で、「災害は、いつ、どこで、どのように起こるかわかりません。ですから、訓練を真剣にすることが大切です。しっかりと訓練をして、もし災害が起こったときには、まず命を守る行動を必ずとってください。それが大事ですよ。命を守る、そのことを忘れないようにしましょう!」と教えを受けると、大きな声で元気よく「はいっ!」と応じました。

 その後は、兵庫県で活動する災害リハビリテーション支援協会(兵庫JRAT)の担当者から、目が見えなかったり、耳が聴こえなかったり、車いすを使ったりするような、避難時に支援を必要とする人たちがいた際、どのように対応すればいいかの話があり、子どもたちは真剣に耳を傾けていました。

大塩小学校の田中彰子校長が児童に「まず命を守る行動を必ずとって」と呼びかける様子 ※2025年11月5日、姫路市立大塩小学校(写真:ラジオ関西)
車いすで段差のあるところを上り下りする様子などを説明 ※2025年11月5日、姫路市立大塩小学校(写真:ラジオ関西)
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