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  • 《3》震災直後の放送と取材活動の抄録 ②

    ・48分
    灘区役所にいる三角レポーターからの電話報告停電続く。
    職員の出勤は少ない。
    区役所横の金沢病院にはけが人が次々に運び込まれてきている。
    駆けつけた医者が緊急治療。
    まだ本格的な診療ははじまっていない。
    区役所のすぐ前で、火災発生。
    阪急六甲寄りでも火災。
    灘警察の前の国道2号線東行きが通行止めのようだとの報告。
    ・52分
    神戸市役所に到着した国広アナから電話でのレポート入る。
    神戸市内の各区別の火災と家屋倒壊数を放送。
    火災が、兵庫区で8件、中央区で3件、長田区が6件など、実数とはかけ離れた数字となっている。
    鷹取市場の1000平方メートルが焼けたとの情報。
    市役所一階のロビーには100人ほどの人が避難している。
    エレベータがとまり、職員も取材の記者も8階の対策本部まで徒歩で階段を上り下りしている。
    安否情報 32件
    今回の地震に匹敵するのは、1946年の南海道地震のマグニチュード8。
    大阪湾は活断層の巣で、神戸に地震はないというのはまったく根拠のないこと。
    去年11月に猪名川付近での有感地震の頻発も関連があるとの学者の推測などを放送。
    安否情報 4件
    ・午前10時00分 ◎
    神戸の東部や阪神間での被害甚大との状況が徐々に判ってくる。
    神戸市内45ヶ所でガス漏れが発生しているとの情報。
    須磨区の福寿荘の老人ホームは無事との情報入る。
    安否情報 6件
    阪神電車の脱線転覆、三宮の生田新道でのビル倒壊多数、フラワーロードに亀裂50センチ盛り上がる、日本生命ビル6階7階で折れ曲がる。
    政府、非常災害対策本部を設置する方針決める。
    小沢国土庁長官を神戸に派遣決める。
    2次災害防止に全力の方針を兵庫県や神戸市の対策本部が決めた旨放送。
    安否情報 2件
    ・12分
    吉田アナ、出勤。
    スタジオで、途中の状況などを報告。
    ・23分
    被災のニュースを繰り返し伝える。
    停電が復旧しても、漏電の心配があるので、点検・確認の必要を放送。
    阪急電鉄伊丹駅が崩壊。
    県下の現時点での死者は、189人、不明33人、建物の倒壊203件
    ・31分
    ラジオカーで震源地に近い垂水区を取材しおわった三枝記者から報告。
    JR塩屋駅前で大量のガス漏れ。引火の恐れが強いとレポート。
    旧神明道路を東へ向かっているが、各所で土砂くずれ。
    ・36分
    東灘警察署から端山ディレクターから電話での報告入る。
    東灘区内での死者8人、不明33人、家屋の倒壊130、火災12件他。
    宮地病院の一階部分が崩壊。100人ほどの患者さんが生き埋めとの情報入る。
    ・39分
    戸田記者がスタジオに入る。
    神戸市北区の状況などを報告。
    JR長田駅の東側と南側で大規模な火災が発生。炎上中。
    安否情報 13件
    安否情報受付の電話もだんだんとかかりにくくなっている-とのお断りを入れる。
    繰り返し、今回の地震の被害状況などの情報とニュースを伝える。
    ・49分
    安否情報 10件
    安否情報 8件
    安否情報 2件など、断続的に情報の合間に挿入。
    ※同録装置の不調で、テープなし、採録不可能。
    この間、移動中のラジオカーから三枝記者が、三宮のビルの中層階が押しつぶされている状況などを報告。
    真弓記者が、神戸市役所北館の5、6階がつぶれているとの報告も行う。
    ・午前11時12分
    西条遊児キャスターが歩いてスタジオ到着。
    スタジオの谷キャスターが、震源地の淡路島北端から伊丹・宝塚に向かって活断層が走っているとの話をする。
    警察庁情報では、死者112人、けが人300人以上確認。
    芦屋では200人以上が生き埋めになっているとの情報。
    政府が非常災害対策本部を設置。
    交通機関の不通のニュースのまとめ。
    余震が続く。スタジオも大きく揺れる。
    ・18分
    近畿で震度6以上の地震が起きたのは、昭和2年の北丹後地震以来のこと。
    気象庁が、この地震を兵庫県南部地震と命名したことなどを放送。
    安否情報 2件
    ・24分
    阪神深江駅に行っている石井アナが電話による報告。
    深江北町の墓地の墓石が全部倒壊。
    出火した民家の火事を近隣の人が自力で消火活動。しかし、追いつかず、野放し状態。
    東灘区の住吉駅北側も消火活動なし。
    弓木町の地蔵市場も全壊との報告。
    スタジオの谷キャスターが、リスナーから、阪急沿線の情報が欲しいとの電話があったことを伝え、取材を指示。
    安否情報 5件
    社員からの情報を呼びかけ。
    電話をかけて、自宅近くの情報を報告するように電波を通じて要請。
    安否情報 11件
    ・35分
    垂水区の自宅から出勤した田口がスタジオで報告。
    須磨駅前の被害のひどさ、綱敷天満宮の鳥居などが倒壊しているなどを報告。
    ・43分
    地震関係のニュースを、岩崎アナがまとめて伝える。
    この時点でも、神戸の震度は6。
    京都大学の予知センターへは、停電のため、各地の観測所のデータが入らないことも判明した。
    ・49分
    灘区の篠原北町まで移動したラジオカーの三枝記者が、これまでの取材した状況のまとめを報告。
    火災の消火活動がまったく手つかずの状況。
    つぶれた民家の下敷きになっている住民が数しれない状況。
    どれから取材していいのかもわからないような状況であることなどを報告。
    阪急沿線のうち、王子公園駅の損壊大との報告も行う。
    ・56分
    午前11時半現在の兵庫県警のまとめでは、死者178人、行方不明331人、重傷390人、家屋の倒壊880戸以上。
    電話がかかりにくい状況が深刻だと報告。
    安否情報 7件
    安否情報の内容と、受付電話番号を告知。
    陸の交通関係は、壊滅状態であることを伝える。
    ・12時00分
    時報入る。
    どこに避難していいのかわからない被災者が多いようだと伝える。
    改めて、震災関連のニュースをまとめて岩崎アナが伝える。
    11時半現在、県下の死者178人、行方不明331人、重傷が390人、家屋の倒壊が880戸………。
    ・04分
    兵庫県警の災害警備本部の三浦アナから最新の被害状況の報告入る。
    県庁、三宮界隈の被害甚大。
    生田神社や東急ハンズの損壊大。
    倒壊した阪神高速道路で、京橋と魚崎間に取り残された車から多数のドライバーが徒歩で地上へ避難。
    100台の車がまだ高架の道路上に。
    神戸線や湾岸線から車の落下多数。
    安否情報 10件
    ・12分 
    全国の消防本部から救援の消防車、神戸へ向かう。
    防災ヘリも派遣へ。
    神戸市内を中心に90万戸が停電。
    社屋全壊の神戸新聞社が、緊急災害時協定によって、京都新聞社へへ題字を持ち込んで、京都で紙面制作を決定。
    今日の夕刊は、発行する予定との放送。
    しかし、配達の手段は全く手だてがないとのこと。
    安否情報 2件
    被災各地へ出かけている記者やレポーターからの連絡が入らない状況を伝える。
    電話の輻輳がひどく、まったくかからない状況。
    西條遊児さん、まるで戦災のようだ………と。
    戦時中は、放送はNHKしかなかったが、当時も、安否を知らせてくれという放送があったような気がする、と放送。
    ガソリンスタンドも被災。
    車での外出は控えるよう放送。
    ・17分
    ようやく、三宮周辺を取材の真弓記者と連絡が取れる。
    市役所北庁舎の8階の内、6階が完全につぶれていることをレポート。
    新庁舎は大丈夫。
    三宮界隈のビルに大きな被害。
    安否情報 8件
    NHKテレビの映像では、阪神高速道路の橋桁がポッキリと折れた状態……。
    神戸市内は停電しているが、今、自家発電でテレビをみて報告していると放送。
    安否情報 10件
    ・21分
    AM神戸の放送は、地震のために通常の放送がお送りできないと伝える。
    ラジオカーの三枝記者とつながる。
    JR住吉駅のすぐ西側から、JRの高架の損壊について報告。
    5階建てのビルの1階がつぶれている。
    住吉駅も3階がない状況。
    モノレール六甲ライナーの高架も落ちている。
    線路山側の民家が全壊・全焼。
    ガス爆発の音が響いている。ガスの引火?。
    交通は、各所でひどい渋滞となっている………
    ラジオカーから、通りかかった住民へのインタビューを放送。
    東神戸病院にはたくさんの死傷者の方。
    廊下までいっぱい。
    このあたり、5階のビルが焼けたり、民家20軒が焼けたり………。
    ・25分
    正午現在の死者203人、行方不明331人、家屋の倒壊1089軒が確認。
    安否情報 9件
    病院も大混乱の様子。医者も看護婦も被災している。
    安否情報 2件
    兵庫県北東部の伊丹の方の被害もひどいようだが、まったく詳しい情報が入ってこない。
    阪急伊丹駅では、高架が陥没して、電車が落ち込んでいる。
    駅舎もつぶれているようだ。
    陸の交通機関は、壊滅状態。
    寒い朝。出来るだけ、重ね着をして避難するようにスタジオから呼びかけ。
    ・29分
    ラジオカーの佐藤アナとつながる。
    住吉側沿いの県予防医学協会のビルが斜めになっている。
    ここの階上から、人が荷物を投げおろしている。
    佐藤アナにかわって、三枝記者が、市営高層住吉川住宅の4階がつぶれて、中に人が閉じこめられているようだと緊急連絡。
    中に13所帯が取り残されている。
    消防のレスキュー隊の救出作業が始まった。
    ちょうど今、男女が救出された。
    山本和子記者の取材では、中の人は、お年寄り中心に11人と判明。
    安否情報 5件
    また住吉川住宅前から、三枝記者が、4階に取り残されている11人の氏名を取材して報告。
    繰り返す。
    レスキューの梯子がようやく4階部分まで到達した。
    安否情報 2件
    ・37分
    中央区栄町通りに移動した真弓記者からの報告。
    三宮センタープラザビル西館の西側のビルが半壊。
    大丸南の三菱信託銀行が半壊。
    栄町通りの中国銀行、第一勧銀が完全に壊れている。
    道路は、ビルの倒壊で、各所で通行止めになっていると報告してくる。
    安否情報 2件
    ・42分
    スタジオを出て、長田区大橋9丁目で取材している藤原正美レポーターの報告入る。
    大橋郵便局の付近の木造民家は壊滅状況。火の手も見える。
    火事は収まるどころか、拡大の様子。
    自転車で、東の三宮方面へ向かう人が多くなってきた。
    長田区の阪神高速の高架を支える橋脚が大きく損壊して、中の鉄筋が見えている状態。
    ・47分
    安否情報 9件
    電話がつながらない状況がますます深刻になってくる。
    電気、水道・ガスもストップ。
    ・52分
    大正筋商店街に移動した藤原レポーターから報告が入る。
    神戸デパート裏の商店街が、現在燃えている。
    火柱も何本も上がっている。
    神戸女子商業のグラウンドあたりまで燃えている。
    消火活動はまったくない。
    ガスのにおいがきつい。
    付近の人たちがごく普通の表情で歩いている。
    火の手は神戸デパートに迫ろうとしている。
    ・58分 ◎
    安否情報 2件
    県警の警備本部から、三浦アナの報告。
    県警の集計発表より、AM神戸の放送の方が早い状況。
    情報が錯綜している。
    ・13時00分
    道路には、毛布にくるまって座り込んでいる被災者の姿が各所に見られる。
    これまでの被災の状況をまとめて、スタジオから岩崎アナが伝える。
    自衛隊や、各地の消防の応援部隊が神戸へ向かう。
    経済活動も全面ストップ。
    西宮の名神高速のインターチェンジでも橋が落ち、車一台が下敷きになっている模様。
    武庫川大橋でも橋のつなぎ目が陥没、豊中インターでは、出口のゲート崩れる。
    第二神明でも、大久保インターと大蔵谷ランプで道路が陥没。
    関西新国際空港では、被害はなかったものの、離発着に乱れ。
    ・11分
    安否情報 5件
    かなり大きな余震続く。
    安否情報 9件
    車で出ると、ガソリンの供給が難しい。
    ガス欠になれば、交通停滞の原因。
    車での外出を控えるよう呼びかける。
    この頃、AM神戸には、40人(約半数)を越える社員が到着。
    安否情報の電話を受ける。
    ・22分
    県警の警備本部の三浦アナとつながる。
    最新の数字、死者334人、けが人610人、不明580人、倒壊1957戸。
    生田消防署の科学消防車が東へ走行。
    ようやく、本格的な消火活動が始まる?
    安否情報 9件
    ・40分
    大渋滞の中、ようやく、阪神高速の橋脚倒壊現場にラジオカーが到着。
    三枝記者らから報告が入る。
    東灘区深江南町4丁目の大日交差点から芦屋へかけて、高架全部が横倒し。
    下敷きになった車、高架のうえに取り残された車のナンバーや社名などを取材して、それを次々に放送する。
    周辺を取材してきた佐藤アナや山本和子記者も、被災車輌のデータを放送していく。
    ・57分
    神戸市の対策本部の三上アナからの報告。
    神戸市内の病院の状況をまとめて報告。
    電気がとまった状態で、病院も混乱の極み。
    川崎病院では、収容しきれなくなって、体育館に収容。
    西神ニュータウンのバスが運行を始めたという情報などを伝える。
    ・14時00分 ◎
    不安だろうが、落ちついて、軽はずみな行動をとらないように放送で呼びかけ。
    死者439人、不明583人、けが人1377人。
    ガス漏れが数100件、42万5千戸のガスストップ。
    政府の非常災害対策本部、ようやく活動を始める。
    運転を見合わせていた大阪市営地下鉄の千日前線と中央線、四ツ橋線が運転再開。
    この他は、点検作業中。
    神戸市営地下鉄は全線ストップのまま。
    ・06分
    バイクで出社してきた今崎ディレクターが、垂水区の朝霧の周辺の被害状況を報告。
    道路に大きなひび割れやゆがみ、盛り上がり。バイクはタイヤをとられて危険。注意を呼びかけ。
    コンビニが入店制限しながら営業。
    電池、水、食料を買い求める人たち。
    ・14分
    兵庫県の対策本部で取材中の国広アナからの報告。
    各地の自衛隊から部隊派遣の状況。
    自衛隊の現地指揮所が須磨区の若宮グラウンドに午後3時半頃に設置される予定。
    福知山駐屯地からも200人が神戸へ向かう。
    午後2時の情報では、長田区の西市民病院で5階が崩れて、38人の入院患者さんが生き埋めになっている。
    安否情報 8件
    死者の内訳。
    西宮81人、芦屋72人、須磨で52人、東灘で50人、灘で41人、宝塚で35人、淡路の岩屋で25人。
    安否情報 3件
    ・26分
    道路の不通個所を繰り返し放送。
    身の安全を守るよう放送で呼びかけ。
    ・31分
    西宮市の常盤町、寿町に到着したラジオカーの三枝記者からの報告入る。
    あたりの木造民家の倒壊ひどい。
    火事も発生、婦人が逃げ遅れて焼死。
    近くの安井小学校に避難。
    小学校のプールの水で住民が消火活動。
    安井小学校へは300人が避難。
    体育館の様子を山本和子記者が報告。
    吹田から、ここまで自転車で様子を見に来た住民の家族。
    続いて、周辺を取材してきた佐藤アナが民家の火災の状況を報告。
    安否情報 8件
    ・39分
    神戸海洋気象台に到着した藤原正美レポーターからの報告。
    予報課長に余震の状況と今後の見通しなどを聞く。
    体感地震は、正午までに40回。
    9時くらいまでが多かった。
    淡路から、神戸、阪神間へ伸びる活断層が動いた地震。
    しばらく余震への備えが必要だと放送。
    電波の状況悪く、聞き取りにくい。
    (中断)
    安否情報 5件