元タカラジェンヌ+平清盛+α=音葉劇
池田奈月です。
今日のオープニングでお話したのはこの人の舞台です。
元宝塚歌劇団の汐美真帆(しおみ まほ)さん。
思い入れが多大なぶん、ここから長文となりますのでご覚悟を。(笑)
実は彼女は小学校の頃からの幼なじみ。
なので、呼ぶときはいつも本名の下の名前です。
出会った6歳の頃には彼女はもう、
タカラジェンヌになるべき雰囲気を全身に纏っていました。
中学の頃には、よく一緒に宝塚歌劇を観に行きました。
モダンバレエも同じ教室に通いました。
もちろん、彼女は醸す華やかさも魅せる力も別格でした。
そして、彼女は夢を叶えます。
宝塚音楽学校を経て宝塚歌劇団へ。
宝塚大劇場の大階段から1人で降りてくる彼女を見た時の
鳥肌が立つほどの感激、そして込み上げてきた涙。
あの眩しさは、今でもはっきりと覚えています。
「ああ、彼女の長年の努力が大きな大きな実を結んだ」と。
※大階段は、ある程度のポジションになるまでは複数人で降りてこられます。
そんな彼女が、先日6月24日に
兵庫県西宮市の宮水ホールで開催したのが・・・
Create Team Without Borders
『tapestry2018』
音楽と朗読=言葉を組み合わせた『音葉劇』でした。
共演は、ラジオ関西にもたびたび出演してくださっていて
〈神戸清盛隊〉の平清盛としても知られる俳優の 亀山貴也さん、そして音楽家の方々でした。
彼女は以前から亀山さんと共演したいと願っていたのだそうで、昨年末 不意に連絡が。
「奈っちゃん、俳優の亀山貴也さんって知ってる?」
「知ってる、知ってる!もしかして一緒に舞台するの?」
「違うの、一緒に演りたいの~。これまで舞台を2度拝見してて・・・」
図らずも橋渡しを務めることができ、私まで気分が高揚しました。
「どうか彼女の願いが叶いますように」
それが形になったのが、今回の音葉劇でしたので感慨ひとしおでした。
取り上げられた作品は『神さまとお話した12通の手紙』。
(エリック=エマニュエル・シュミット原作、阪田由美子訳)
自分の命はもう助からないと知りつつ入院している少年・オスカーが、
最期の12日間で〈神さま〉に宛てて書いた手紙を通して
命の尊さや大切な人の想い、周りへの感謝を知るという物語です。
偶然にも私は映画版が好きで、DVDも持っているのですが、
映画では題名が『100歳の少年と12通の手紙』となっていたこともあり
同じ作品だと気付いたのは音葉劇が始まってからでした。
オスカーを汐美真帆さんが、その他の役をすべて亀山さんが演じ、
いよいよ・・・という場面では
会場内のあちらこちらで涙を拭うしぐさが見られました。
特に、オスカーが生きていることの素晴らしさを身を以て知り
幼く儚い命を煌かせる場面では私も堪えきれず・・・。
音楽劇が一段落したあとにも、亀山さんとともに
また一段と心温まる歌声をプレゼントしてくれました。
あ~、ほんと良かった~~~。
今回、チケットが完売でお問い合わせも多かったとのことで、
再演されることが決まっているそうです!その際にはぜひあなたも…。
そのあたりも含め、彼女のことは汐美真帆公式ブログでチェックしてくださいね。
東京と地元宝塚を行ったり来たりしながら、手話劇などにも挑戦しています。
今回の音葉劇の記事はコチラ。