農業と社交ダンス。不思議な組み合わせに目を疑うかもしれないが、このふたつを掛け合わせて豊かな時間を過ごしている夫婦がいる。
兵庫県佐用町で暮らす大村隼さん(36)と素子さん(36)の夫婦だ。田舎暮らしを満喫して趣味の農業を営みながら、社交ダンスにも真剣に向き合う。ペアとして競技ダンスの全国大会で結果を残し、町内外ではダンスを教える活動もしている。
●人生の半分はダンスのペア
――おふたりの出会いは?
素子さん 同志社大学の舞踏研究会というサークルで出会いました。学部は違いましたが、先輩に半ば強引に「組め」と提案されたことがきっかけです。
――どんな理由でマッチングされたのでしょうか?
素子さん ひとえに身長ですね。
隼さん ダンスはペアの2人の身長のバランスが大事なので。僕が184センチと高い方なので、それに合う高い身長の女性が少なかったので。
――その頃からプロを目指していたのですか?