直正をめぐる丹波の城郭を知る 『明智光秀を破った「丹波の赤鬼」』著者に聞く(3) | ラジトピ ラジオ関西トピックス

直正をめぐる丹波の城郭を知る 『明智光秀を破った「丹波の赤鬼」』著者に聞く(3)

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【田辺】 黒井に本城を置き、多紀との境目に三尾山城があってという感じですね。

◆烏帽子山城

【高橋】 今の夜久野に、烏帽子山城という、但馬への遠見のための城があります。烏帽子山(520メートル)のところです。

【田辺】 ということは、今の福知山から和田山へ(つながる)山陰本線のあたりだと思いますが、丹波から但馬への重要な交通路をにらむような形で作られたのですね。

【高橋】 烏帽子山城に入ったことは、夜久氏の夜久文書にも出てきます。

【田辺】 遺構は残っていますか?

【高橋】 横堀などがきれいに残っています。

【田辺】 ただ、こちらも見学に行くとなると大変なところですね。

【高橋】 私がひとりで行っても1時間半くらいかかりました。見晴らしは標高512メートルですから360度見えます。

【田辺】 ここなら北側に福知山から和田山へ行く道路があり、南側は遠阪峠の方へ行く道ですね。


高橋成計『明智光秀を破った「丹波の赤鬼」 ~荻野直正と城郭~』(神戸新聞総合出版センター)
定価 本体2,300円+税
発行日 2020年2月
ページ 240ページ
ISBN  978-4-34-301061-2

神戸新聞総合出版センター
https://kobe-yomitai.jp/book/1007/


『ラジオで辿る光秀ゆかりの兵庫丹波』2020年5⽉7⽇放送回

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