これは新型コロナウイルスの影響で年に一度の楽しみ(海外一人旅)を自粛することになってしまった独身男性社員(兵庫県在住)が、いつかの夏休みを振り返っていく連載企画です。
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思いつきで冒険的に飛び込んだ、イスラエルの地。しかし、着いた空港で、準備不足を痛感。初めて見たヘブライ文字に戸惑いつつも、心優しい駅員さんに助けられ、なんとか目的の駅に着いたぼく。駅のロータリーにタクシーの姿はなく、ゲストハウスを目指して歩くことにしました。
時刻は午後11時。すっかり暗くなったテルアビブの街。遠くには高層ビルが見えていましたが、ぼくが歩いた通りに街灯は少なく、まだ街の全貌が見えてきませんでした。
それでも目を引いたのは、数多くのストリートアート。公に認められているかどうかはわからないのですが、自由な雰囲気がある街なのかと感じました。
すれ違う人もほとんどおらず、何かと不安を抱えながらも、この時点から翌朝を迎えるのが待ち遠しい気持ちでした。明るい時間のこの街の姿を想像しながら、ゲストハウスへの歩を速めました。
30分ほど歩いて、ようやくゲストハウスに到着。ぼくが泊まった宿は、建物の外からでも聞こえるくらいの声量で、西洋人の若い男女が盛り上がっていました。ゲストハウスといっても200人くらい収容できるとても大きな宿で、その半分以上の人間が深夜にも関わらず歌い叫んでいました。
【『独身リーマン、世界へ』イスラエル編 アーカイブ】
(1)独身リーマンがイスラエルに行って、すぐ帰りたくなった話
(2)イスラエルで迎えた、はじめての朝
(3)イスラエルの公衆トイレでドキドキ体験?!
(4)聖地・エルサレム到着
(5)エルサレムの旧市街地で感じた「人間の暮らし」
(6)「嘆きの壁」の2つの秘密
(7)キリスト最期の地「ゴルゴダの丘」