藤本さんが有機肥料のみで育てた山田錦は、同じ加西市の日本酒企画販売会社「ten」が地元蔵元の富久錦とともに取り組む「一圃一酒プロジェクト」で日本酒となる予定です。ひとつの田圃でとれたお米だけでひとつの日本酒をつくる。同じ生産地でもブレンドされて流通するのが当たり前のなかで、生産者の顔、山田錦が育った田んぼが見えるお酒といえ、仕上がりがいまから楽しみです。
一方で今年は新型コロナウイルスの影響は日本酒業界に大きな影を落としています……。
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――今年は、新型コロナウイルスの影響で日本酒の消費量が減っているそうです。生産者として、何を感じていますか?
【藤本さん】 僕は(お米づくりを)頑張りました! 人一倍お酒も飲みましたし……(笑)。僕ひとりの肝臓だけでは飲み切れないので、皆さんも一緒にお酒を飲みましょう!
――稲の刈り取りが終わり、これからはどんな作業が待っていますか?
【藤本さん】 来年に向けて土づくり、たい肥づくりに挑戦していこうかなと。2021年も頑張りたいと思います。
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学生時代、海外での旅を通して「日本の農地が恵まれている」ということに気付きを得て、就農の道を選んだ藤本さん。これからも情熱をかけた山田錦を作り続けてくれるはずです。
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