旧優生保護法訴訟 兵庫の原告男性が死去 代理人弁護士「判決の場にいてほしかった」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

旧優生保護法訴訟 兵庫の原告男性が死去 代理人弁護士「判決の場にいてほしかった」

LINEで送る

この記事の写真を見る(1枚)

 旧優生保護法(1848~96年)のもとで不妊手術を強いられたのは憲法違反だとして、神戸地裁に提訴した兵庫県在住の男性(81)が11月17日に死去した。代理人弁護士が明らかにした。男性は妻(80)とともに2018年9月、聴覚障害者として初めて提訴していた。

男性は法廷で闘うなか、余命宣告を受けていた

 代理人弁護士によると、男性は今年に入りがんと診断され、闘病を続けていたが容体が悪化し、11月17日夜、兵庫県内の病院で亡くなったという。弁護士は「余命宣告を受け、急いで結審するよう求めていた。判決を聞いてもらいたかった」と話した。

 訴状によると、男性は1968年ごろに不妊手術を受けた。夫婦は子どもを産む権利を奪われ、国がその後の救済措置も怠ったとして提訴。国側は手術から20年で賠償請求権が消滅する除斥期間が過ぎていると主張している。訴訟は2021年3月に結審する見込み。

LINEで送る

関連記事