――レビューって本当に、見ていて楽しいですもんね。場面や演者さんがどんどん変わるのも面白いですし。
そこが残ればもう、それに越したことはないですね。難しいことを考えず「楽しかった」が残る。なんか嫌なことを忘れる瞬間ってありますよね、舞台を観る瞬間だけでもそうやって忘れて、楽しかった、幸せだったって思えるのはね、OSKの良さなんですかね。何もないゼロの状態から作り上げるわけなので、ほんとに、1人ではできないことです。
――誰ひとり欠けることのない状態、だからトップでもいられるんでしょうね。
そうですね、(トップに)させてもらえてるという感じですよね。周りのメンバーも他の劇団員もそうですし、支えてくれるから今この場所に立てているというところしかないです。
◆桐生麻耶の“これから”
――大阪での最後の舞台に懸ける想いと、専科に移ってからの夢を教えてください。
今、世の中がこのような状況になっているなかで、またチャンスが巡ってきました。「春のおどり」として、松竹座の舞台に立つことができます。とにかくOSKに入団してから今までやってきたこと、ベストが出せるようにというのは思っています。毎回そのベストを出す、挑む気持ちは変わらないんですが、しっかり向き合ってやりたいなと。それをお客様にお届けしたい。あと、特別専科に移ってからというのは、こればかりはやってみないと分からないですね。初めてのことなので、でも少しでもOSKのパフォーマンスの何かが広がって『こういうOSKも観れるんだ』『こういう形もあるんだね』って、違う角度から、OSKを待ってるお客様に楽しんでもらえるようなことができたらいいなというのがあります。ただ、楽しみと不安が混ざっていますね、正直。
――未知の世界に足を踏み入れる、といった感じですね。
そうですね。ただ続けることができるっていうのは、すごくうれしい。まだ続けていけるという大変さとうれしさ。とにかくOSKを待ってくれているお客様に楽しんでいただけるように、やっていきたいと思います。
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