探査機「はやぶさ2」のすごさを実物大模型で体感 明石で | ラジトピ ラジオ関西トピックス

探査機「はやぶさ2」のすごさを実物大模型で体感 明石で

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 兵庫県明石市のあかし市民広場で、1月15日(金)から開催されているのが、「特別公開!探査機『はやぶさ2』in明石」。明石に「はやぶさ2」の実物大模型が登場した。

探査機「はやぶさ2」
探査機「はやぶさ2」実物大模型

 昨年12月6日に地球へ帰還し、小惑星リュウグウの再突入カプセル回収という重大なミッションを成し遂げた「はやぶさ2」が大きなニュースとなったが、このイベントでは実物大模型からミッション成功の秘密までを、直で探ることができる。

 明石市立天文科学館の館長を務める井上毅さんは、この展示会開催を心待ちしていた。「何と言っても全長6メートルの実物大ならではの迫力、そして非常に精密に作られているので見どころ満載なんです」という、井上さん。「真下からも精密な内部機器などをのぞいて見てもらうことができる絶好の機会。実際に見ると大変なプロジェクトだったんだと痛感していただける。そして太陽電池パネルの動線や仕組み、そのパネル裏側の配線なども、ほぼ実物通りの素晴らしい仕上がりなんです」と、見どころを語った。

 この実物大模型の製作者である間瀬康文さんは、「一番大事なミッションだった、小惑星リュウグウの表面から石や砂サンプルを採取した『サンプラーホーン』に注目してほしい」と話す。「サンプラーホーン」とは、小惑星に接近し弾丸が撃ち込まれて巻き上がった砂を上手に筒を通ってカプセルに導く部分。「この構造が現物を見るとすごく分かっていただける」。

 さらに、サンプルを封入したコンテナを内部に搭載している再突入カプセルのカットモデルも、この展示会で合わせて見ることができる。

 約1年かけてチームで製作した模型。開発者も含め、打ち上げ後の探査機の現物は、普段は誰もみることはできない。報道でCGや写真、図面でみる機会は多いが、この模型を実際に見ることにより、本物の大きさ、形、構造のすごさを体感していただけたらという思いが、この実物大模型制作のきっかけとなったという。

 太陽系の歴史を探るために使命を課せられた「はやぶさ2」。直近で見る迫力は満点。イベントではそれぞれのミッションの成果をパネルでも詳細に紹介している。

再突入カプセルのカットモデル
再突入カプセルのカットモデル

「特別公開!探査機『はやぶさ2』in明石」は1月24日(日)まで。毎日午前10時から午後6時まで開催。入場は無料。(来場時は要マスク着用、ならびに、検温と手指消毒を実施)


◆特別公開!探査機「はやぶさ2」in明石(あかし市民広場ホームページより)
http://akashi-hiroba.jp/events/5032

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