独裁者だったヘロデとて、しかめ面ばかりではなかっただろう。この眺望でコーヒーを深く味わったのかもしれない。
あんなに急いでいたにも関わらず、気がつけば目の前の景色に圧倒されている。次の目的地へ移動するとき、運転手から人工的に作られた山だと聞いたときはさらに驚いた。
彼が「間をとって〜」などと無茶苦茶な理由で連れてきて、誇らしげに紹介するのもうなずける圧巻のスポットだった。
偶然彼のタクシーに乗れたことを本当に感謝している。“大正解”だったなと一瞬で掌を返す。
≪つづく≫
【『独身リーマン、世界へ』イスラエル編 アーカイブ】
(1)独身リーマンがイスラエルに行って、すぐ帰りたくなった話
(2)イスラエルで迎えた、はじめての朝
(3)イスラエルの公衆トイレでドキドキ体験?!
(4)聖地・エルサレム到着
(5)エルサレムの旧市街地で感じた「人間の暮らし」
(6)「嘆きの壁」の2つの秘密
(7)キリスト最期の地「ゴルゴダの丘」
(8)エルサレムの早起きは三文の得ではなかった!?