たくさんの外国人の方が住んでいるイメージのある神戸。その方たちが快適に働けるように、神戸市が外国人向けの就労情報サイト「WORK IN KOBE」を開設しました。いったいどのようなウェブサイトなのか、神戸市海外ビジネスセンターの担当者に詳しく話をお聞きしました。
――今回オープンした「WORK IN KOBE」というウェブサイトは、どういった取り組みなんですか?
日本には300万人弱の外国人(外国籍)の方がいらっしゃいます。神戸市内でも5万人弱、4万8000人ほどの外国人の方がいらっしゃいまして、こういった方々に神戸で活躍していただきたいという思いで、日本語と英語で「神戸で働こう」という情報発信をするサイトを公開しました。
――実際に神戸の企業では、今どれぐらい外国の方が働いているんですか?
昨年末時点で神戸市内には4万8000人強の外国人の方がいらっしゃいます。前年は4万9000人でしたが、コロナの関係で減っています。このうち留学生が7500人と、(働けない)子どもの数を抜くと、おそらく3万から3万5000人ほどの方が働いていると思います。
――例えば、どんな国の方たちが神戸に来られてるんでしょう。
特に増えているところは、ベトナム、ミャンマー、ネパールなど、主にASEAN(東南アジア諸国連合)の国の方が非常に増えています。
――海外の方が神戸で働くメリットはどういうところだと思いますか?
神戸の街は、150年前に港町からスタートして海外の方がたくさん暮らしていました。そのため、英語で対応できる病院、宗教施設、インターナショナルスクール、外国人コミュニティのクラブなど、外国人が生活するうえで暮らしやすい環境がたくさん整っています。これは日本ではトップクラスです。アメリカの世界最大級の人材コンサルティング会社である「マーサー社」が発表した世界都市ランキング「外国人駐在員が住みたい街」で、アジア地区では1位がシンガポール、2位が神戸と東京と、アメリカから評価されています。