自宅のベランダやビルの一角など、まちなかで農業をする「アーバンファーミング(都市農業)」が日本でも広がり始めている昨今。神戸市東灘区の「神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ」が、新しい食の取り組みとして有機農園「シェラトンファーム」の運営を始めました。神戸ベイシェラトンホテルの北側に位置する「リバーモールイースト」の屋上にオープンするその農園は一体どのようにできあがったのでしょうか。農園に関わる担当者に話を聞きました。
「神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ」の西橋悦さんは、ホテルとしての生産者とのつながりがきっかけと話す。
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――こちらの「シェラトンファーム」は、一体どんな農園なんですか?
ホテルの北側にある商業施設の屋上にできたコミュニティファームで、有機農園になります。3メートル×3メートルの畑を全部で12枠作ることができました。
――そもそもどうしてこのファームを作ることになったんですか?
ホテルが農園を運営することを驚かれる方が多いかもしれませんが、シェラトンホテルでは365日野菜や果物を売っている「シェラトンマルシェ」というフードセレクトショップがあります。その取り組みから、農家の方、生産者の方とつながりを持つことができました。ホテルとしても、お客様に安全で安心な食を提供するということを目標としたなかで、商業施設の屋上をどんな形で活用していこうかと考えた時「農園をしたらどうかな」という想いに至り、この度実現しました。
――ワクワクする発想ですね! 実際どのような方が借りられるんでしょうか。
本当にいろいろな方からのご応募がありました。「食育」に役立てたいというお子様連れの方、シニア世代のご夫婦、平日は別の仕事をして週末は土に触れる農作業をしてみたいという方など。3月からの6か月間である第一期12枠の畑の契約はすべて決まりました。
――すごいですね! しかし初心者でもできるものなんですか?