播磨灘や大阪湾(兵庫~大阪沖)に春を告げる 「イカナゴ漁」。
漁場となる明石海峡は、1日あたり約600隻の様々な船舶が往来し、その数は国内トップクラスとされる。
イカナゴの盛漁期(通常は2月下旬から4月上旬)は 多くの漁船が操業する。昨年(2020年)は2月29日に解禁されたが、初日の水揚げは、明石市の林崎漁港で漁獲ゼロとなるなど予想通りの不漁だった。2021年のイカナゴ漁は3月6日に解禁されたが、兵庫県立水産技術センターによると、5年連続で不漁となる見通し。
こうした中、神戸を拠点とする第五管区海上保安本部が、明石海峡を中心に巡視船を増やすなどして警戒する。巡視船は通常1隻だが、イカナゴ漁の期間中、操業時間帯(日の出から正午ごろ)に1隻追加配備し、2隻体制となる。
さらに大阪湾海上交通センター(淡路市)では漁船の操業に関する情報(操業漁船図)の提供を通常1時間ごとから30分毎に頻度を上げる。 管制官を増員し、AIS(船舶自動識別装置) 、レーダー、目視による監視体制等を強化する。