東を見れば兵庫県、少し北へ行けば鳥取県という、県境にほど近いところにあるのが、江戸時代後期から明治、大正の町並みが残っている因幡街道の宿場町・岡山県美作市の大原宿。この地にある小さな造り酒屋が、1885(明治18)年創業の田中酒造場。中国山地の寒冷な気候・清冷な地下水・豊かな米をいかして、昔ながらの技法で丁寧な日本酒造りを続ける老舗の酒造だ。
田中酒造場が手掛ける、この時期に最適の日本酒が、期間限定の「宙狐 かすみ純米原酒」。昔ながらの搾り機で酒袋にもろみを入れて搾ると、酒袋の織目から出た米の細かい粉(おり)が、搾った酒の中に混じり、少し霞んだ状態になる。この状態をイメージした春から夏シーズン限定の生酒は、フレッシュでありながら、上品なうま味が特徴。「宙狐(ちゅうこ)」とは、国地方の山間部で言われる狐火の別称。「宙狐」が出るときは、何か良いことが起きる前兆と言われている。
その他にも、宮本武蔵の生誕地にちなんだ「武蔵の里」、創業以来の「大原白梅」なども田中酒造場の人気の日本酒だ。
「宙狐 かすみ純米原酒」は1.8リットル入りが2,955円(税込み)、720ミリリットル入りが1,477円(税込み)。田中酒造場のオンラインショップや取扱店で販売されている。
※ラジオ関⻄『羽川英樹ハッスル!』2021年7⽉15⽇放送回「岡山県北ハッスル情報」より
◆田中酒造場
岡山県美作市古町1655
電話 0868-78-2059
営業時間 9:00~19:00
定休日 水曜
【公式サイト】
【公式オンラインショップ】