他人任せではダメなのである。自分の命は自分で守るようにしなければならない。災害が起こってからでは遅い。自分が今いる場所の近くで災害が起こったらどのように対応したらいいかを考えるトレーニング(イメージトレーニング)を心掛けたい。まずは命を守ることが一番大切。自宅が被害に遭うことは相当な精神的苦痛を伴うが、命があれば何とかなるのである。
◆西影裕一(にしかげ・ひろかず)姫路市立小中学校で教諭や校長を務め、2014年に退職。教職の傍ら、大学で学んだ地質学と地震学の研究を続け、山崎断層帯の調査は30年以上。その結果を冊子にまとめるなどしている。日本地震学会会員。