水耕栽培の新たな挑戦 軍手さえもいらない農園へ「車椅子の方でも農業に参入できるようなシステムを」

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 9月2日と3日に神戸国際展示場で行われた『国際フロンティア産業メッセ2021』。その西日本最大級の産業総合展示会と同時開催されたのが、「こうべしんきん ビジネスメッセ 2021」だ。今回、ブース出展社のなかから、有限会社グリーンスペース造園(本社:神戸市垂水区名谷町)に同社の取り組みを聞いた。

 水耕栽培という手法に着眼し、どこでも誰でも簡単に水耕栽培できる『浮かせてキット』を開発・販売しているグリーンスペース造園。100種類以上の作物を栽培することができ、栽培試験においてはほとんどの作物が大量収穫できることを証明しているという。

(写真提供:グリーンスペース造園)
(写真提供:グリーンスペース造園)

 出展ブースではゴーヤやメロン、カボチャなどの作物が展示されており、これらすべて水耕栽培で収穫した作物とのこと。

 代表取締役の小山茂樹さんは「作物に水をやって水を切れないようにしていると思うのですが、(水耕栽培で)作物を水に浮かせているというのは水に近づけるということ。ずっと水に浮いていますから、根っこは常に水に浸かった状態なので、水が切れる心配がいらないです」と水耕栽培のメリットを語る。

有限会社グリーンスペース造園・代表取締役の小山茂樹さん

 現在、新たに農園用の大型のキットにおける肥料や水の循環などを自動で管理するシステムを開発しているという同社。「試験ハウスで栽培し、今は2種類の肥料だけですが、5種類に増やして、カリウムの少ない作物など機能性野菜の製作を目指しています。肥料濃度のコントロールやバブル発生機を使って水の循環を管理するなど、自動で管理できるシステムを今、開発中です」(小山さん)。

 今回の開発は同社の新たなプロジェクトの1つで、電気やIT、酸素やポンプなど、様々な分野のスペシャリストも協力。「今年いっぱいには完成できるようにと思っています」(小山さん)と急ピッチで実用化を目指していた。

 今後について「水耕栽培の発展が楽しみで、いろんな所で使っていただきたい。農地がいらないですし、桑や鎌といった農具、軍手さえもいらないので、栽培もものすごく楽にできるもの。車椅子の方でも農業に参入できるようなシステムを考えています」と、小山さんは水耕栽培を通じて農業の新たな発展を見据えていた。

(写真提供:グリーンスペース造園)
(写真提供:グリーンスペース造園)

※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2021年9月21日放送回より


【放送音声】

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