ドキュメンタリーのカメラが彼のアパートの中に入って撮影しています。ビョルンは家主から繰り返し促され、友人らの助けでやっと部屋中に散らかったゴミを処分します。
彼に何があったのでしょうか。
「鬱とアルコールに溺れていった」
ビョルンは、当時訪れた東京やパリ、ベニスへ再び向かいます……。
現在のビョルンの語りと関係者の告白で、彼が当時のエンタメ界に翻弄され、映画や芸能の世界で搾取されていたことが明らかになっていきます。
ビョルンは生い立ちが複雑でした。父親とは会ったことがないそうです。母親は自殺し、ビョルンは祖母に育てられました。
祖母はビョルンが美少年だということで、彼を子役にして稼ごうとしました。とくに日本での芸能活動を祖母が応援したことがこの映像の中で明らかにされます。彼は大人たちの食い物にされていたということです。
「ぼくは性的象徴でオブジェのようだった」
ビョルンにレコーディングを依頼したのは音楽プロデューサー・酒井政利さんで、今作で語っています。