「コロナ禍がなければ、この商品は誕生しなかったです」。
駅弁、仕出しを手掛ける関西の老舗「まねき食品」(兵庫県姫路市)の営業第一部長・岩本健司さんは、確実に手ごたえをつかんでいた。
![姫路・まねき食品×横浜・崎陽軒「関西シウマイ弁当」2021年11月26日発売以来、売れ行き好調](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2022/02/_%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%99%EF%BC%91-1-e1644563299773-1024x717.jpg)
2021年11月26日に販売がスタートした「まねき食品×崎陽軒 関西シウマイ弁当」が売れている。
![「関西シウマイ弁当」発売初日のJR姫路駅構内・中央売店<2021年11月26日 ※画像提供・まねき食品>](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2022/02/%E3%81%BE%E3%81%AD%E3%81%8D%E9%A3%9F%E5%93%81%E3%83%BB%E5%A7%AB%E8%B7%AF%E9%A7%85%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E2%91%A0-1024x768.jpg)
![まねき食品本社前のドライブスルーにも販売網を広げたが、早々と売り切れ](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2022/02/%E3%81%BE%E3%81%AD%E3%81%8D%E9%A3%9F%E5%93%81%E3%80%80%E9%96%A2%E8%A5%BF%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%9E%E3%82%A4%E5%BC%81%E5%BD%93%E3%83%BB%E5%A3%B2%E3%82%8A%E5%88%87%E3%82%8C-1024x768.jpg)
1日の販売は150個に限定(発売当初は1日100個)、これまでの累計販売個数は、3か月足らずで約1万に。毎日が「販売前から売り切れ必至」。JR姫路駅構内(午前9時~)や、まねき食品本社前のドライブスルー(午前10時~)で、このシウマイ弁当を買い求める人の数が、用意した数を優に上回っているのだ。1日2回、整理券を配らなければならないほどの盛況ぶり。
![まねき食品「関西シウマイ弁当」(税込・960円)](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2022/02/%E9%96%A2%E8%A5%BF%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%9E%E3%82%A4%E5%BC%81%E5%BD%93_%E7%9C%9F%E4%BF%AF%E7%9E%B0%EF%BC%92%E2%98%85-1024x654.jpg)
![崎陽軒「シウマイ弁当」横浜では掛け紙にヒモ 東京都内では”かぶせ蓋”でヒモはない](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2022/02/-e1644656009725-1024x654.jpg)
構想が現実のものとなるまで1年8か月。業界での西の老舗・まねき食品が、東の雄・崎陽軒の胸に飛び込んだこの企画、しかも崎陽軒の顔とも言える横浜名物”シウマイ”を関西風にアレンジするのだから、幾重のハードルを越えねばならなかった。誕生までトップシークレットだった。
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まねき食品は1888(明治21)年、兵庫県姫路市で創業。現在のJR姫路駅近くで茶店を開いた。この年の山陽鉄道開通に当たり、創業者・竹田木八が、その翌年から弁当の販売を始めた。これが我が国で初めて販売された「幕ノ内駅弁」。