「お前は最強の選手になる」テニスプレーヤー、ビーナス・ウィリアムズとセリーナ・ウィリアムズの姉妹を育てた破天荒な父親の実話ストーリー。映画『ドリームプラン』が2月23日(水・祝)に公開されます。
ビーナス・ウィリアムズとセリーナ・ウィリアムズ姉妹の父親、リチャード・ウィリアムズは2人が生まれる前、優勝したテニスプレーヤーが4万ドルの小切手を受け取る姿をテレビで見て「娘を最高のテニスプレーヤーにしよう!」と決意します。テニスの教育法を独学で研究し「世界チャンピオンにする78ページの計画書」を作りました。これが“ドリームプラン”です。
でもリチャードはテニス未経験。プレーヤーだったことは全くありません。ウィリアムズ一家は貧困層の黒人です。テニスはお金と時間に余裕のある白人プレーヤーが多いスポーツでした。
お金がないリチャードは、地元カリフォルニア州コンプトンにある公営のテニスコートで毎日、ビーナス・セリーナ姉妹のレッスンをします。ここは治安の悪い地域で、リチャードは不良たちにからまれて暴力を振るわれますが、娘たちを守るために反撃しませんでした。
ある日、雨が降る中、2人の特訓を終えてリチャードが帰宅すると、市の職員や警察が訪れていました。職員はリチャードが娘たちに厳しすぎる、として調べに来たのです。隣人が通報したようです。
「大雨の中で練習? 宿題は?」(職員)
こう尋ねられたリチャードは娘たちに言います。
「文明のつづりは?」(リチャード)