“ホテル時間” 100年の歴史博物館へ 安藤忠雄氏が設計監修「丸福樓」京都・任天堂創業地に4月1日開業 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“ホテル時間” 100年の歴史博物館へ 安藤忠雄氏が設計監修「丸福樓」京都・任天堂創業地に4月1日開業

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 ゲーム機・玩具大手 任天堂の旧本社ビルを改装した高級ホテル「丸福樓(まるふくろう)」が2022年4月1日に開業。

「丸福樓」4月1日オープン(京都市下京区正面通加茂川西入鍵屋町)
「丸福樓」4月1日オープン(京都市下京区正面通加茂川西入鍵屋町)
長らく倉庫だった洋館に息吹をもたらし、歴史空間に生まれ変わった
長らく倉庫だった洋館に息吹をもたらし、歴史空間に生まれ変わった

 京都・七条の鍵屋町。街の喧騒から少し離れ、古い町家が立ち並ぶ鴨川と高瀬川の間に現れる、上品なアールデコ調の洋館は、1889(明治22)年に山内房次郎が創業した任天堂の前身、山内任天堂が設立した「丸福株式会社」の社屋。 ホテルの名称もこれにちなんだ。

高瀬川は1614(慶長19)年、角倉了以・素庵父子により開削された運河 任天堂創業家が管理する山内財団が「再生プロジェクト」に約3億円を寄付
高瀬川は1614(慶長19)年、角倉了以・素庵父子により開削された運河 任天堂創業家が管理する山内財団が「再生プロジェクト」に約3億円を寄付
鴨川・正面橋 この先に豊国神社、その北隣に東山大仏があった方広寺がある 「正面」とは大仏の正面とされる
鴨川・正面橋 この先に豊国神社、その北隣に東山大仏があった方広寺がある 「正面」とは大仏の正面とされる

 「男前な洋館やねぇ」。高瀬川の桜をめで、鴨川へ向かう老夫婦がエントランスの前で立ち止まった。
 「ママ、”トランプ、たるか”って書いてるよ」。5歳ぐらいの女の子が、外壁に今でも残る創業時のプレート(戦前の右から左への横書き)を見て発した言葉。トランプやかるたの製造場所だったことがうかがえる。

東山連峰をゆっくりと眺めることができる空間 窓の上にはその風景画が
東山連峰をゆっくりと眺めることができる空間 窓の上にはその風景画が

 国際観光都市・京都のホテルラッシュはコロナ禍以前から目まぐるしい。だが、丸福樓のコンセプトは、昭和初期のレトロ建築の細やかな施しと、空間そのものを味わう、”ホテル時間”。外出することがはばかれるコロナ禍だからこそ、大きな窓や広いバルコニーで、鴨川からの風を感じ、パノラマサイズの東山三十六峰の緑を眺める、ゆったりした時間を取り戻してほしいとの思いがある。

南北に長い回廊、その先は既存棟の中で最初に完成した倉庫 無言で歴史を語る
南北に長い回廊、その先は既存棟の中で最初に完成した倉庫 無言で歴史を語る
東山三十六峰「ふとん着て寝たる姿や東山」奥には清水寺・子安の塔
東山三十六峰「ふとん着て寝たる姿や東山」奥には清水寺・子安の塔

 神戸・旧居留地のオリエンタルホテルや奈良・菊水楼なども運営する「プラン・ドゥ―・シー(東京都千代田区)」がプロデュース。歴史を感じさせる外観や内装をそのまま生かし、建築家の安藤忠雄氏が設計監修した新棟と融合させた。全18室。1泊2人利用の場合は1室10万円(2食付)から。

クローバー棟外壁の、旧本社社屋の象徴「任天堂」の 三文字
クローバー棟外壁の、旧本社社屋の象徴「任天堂」の 三文字
既存棟と新築棟の結合部 その奥に町家の屋根
既存棟と新築棟の結合部 その奥に町家の屋根

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