岡山・美作の新開発グルメ ビーガンメニューのとろろそば、だしに工夫 洋食の料理人ならではの発想 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

岡山・美作の新開発グルメ ビーガンメニューのとろろそば、だしに工夫 洋食の料理人ならではの発想

LINEで送る

この記事の写真を見る(3枚)

この記事に関するInstagramを見る

 今春からスタートした、岡山・美作地域の食の魅力を伝える「美作国 “美味し国”プロジェクト」。特長的な項目の1つ、「新開発グルメ」は、地元の特徴的な食材をふんだんに使用して、野菜ソムリエや地域のホテル料理人らが自慢のレシピを開発したというものだ。そのなかには、菜食主義者向けの「美作国ビーガンメニュー」も用意されている。

 岡山県の北東部の町、勝央町にある「十割蕎麦・甘味処あかりあん」が開発したビーガンメニューは、その名も「銀と黒」。地産のヤマノイモ「銀沫(ぎんしぶき)」を使ったとろろそばだ。そばは、勝央町特産の黒豆「作州黒」を練り込んで風味豊かに仕上げられている。名前は「銀」沫と「黒」豆から一字ずつを取ってつけられた。(※「銀沫」のとろろは11月~2月下旬頃の期間限定)。食後の甘味として「七福鯛焼き」1尾がセットに。長引くコロナウイルス対策で、テイクアウト商品として1年かけて商品化したという鯛焼きで、七福神にちなんで色(味)が7種類用意され、好みの1尾を選べる。

「銀と黒」(写真提供:あかりあん)
「七福鯛焼き」(写真提供:あかりあん)

 そのメニューで特にこだわりは、「だし」。通常カツオなどが使われるが、「ビーガンメニューということで、試行錯誤した」と話すのは、「あかりあん」の綱島章彦さん。洋食の料理人出身でもある店主は、うま味を引き出す食材として、昆布、シイタケ、トマトなどを使って、ブイヨンのような手法でだしをとり、さらに勝央町の黒豆のお茶を使って、風味、深み、コク、苦味などバランスよく仕上げることができたという。

「あかりあん」の内観(写真提供:あかりあん)

「銀と黒」(1,350円、税込み)は、今シーズンの在庫が終了し、現在は売り切れの状態。ただし、岡山県産のヤマノイモが入荷したときのみ、同一価格で提供するという。

 また、「七福鯛焼き」については「銀と黒」などセットでの提供になるが、店内で食事をとった来店客のみ、好きな色を選んで1コ(一匹)220円(税込み)の“お試し価格”で販売。なお、3月分の七福鯛焼きは100セットが完売している。同店では今後、数年先をめどにネット販売を予定するほか、店内でのオーダーで宅配便を利用した地方発送も準備している。


※ラジオ関⻄『羽川英樹ハッスル!』2022年4⽉7⽇放送回「岡山県北ハッスル情報」より

◆蕎麦・甘味処 あかりあん HP
◆「美作国 “美味し国”プロジェクト」HP

LINEで送る

関連記事