「狩人」高道と語り合う、日本人の心にしみわたる“フォーク演歌”の魅力 「あずさ2号」秘話も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「狩人」高道と語り合う、日本人の心にしみわたる“フォーク演歌”の魅力 「あずさ2号」秘話も

LINEで送る

この記事の写真を見る(3枚)

【高道】 うん、家に風呂がないんだもの(笑)。それもしょっちゅうは行けないから、家で大きなたらいにお湯を入れて行水することも多かったね。

【中将】 菜津美ちゃんにとっては昔話か伝説みたいな話でしょうね(笑)。ともあれ当時は演歌もフォークも等身大の生活を歌うものが多かったから、「貧しさ」というキーワードで結びつくのは自然なことだったのかもしれません。

 ちなみにデビュー当時、五郎さんと狩人で共演することはあったんですか?

【高道】 『レッツゴーヤング』(NHK)などテレビ番組で何回かコラボレーションしましたね。似たスタイルだし、上手い人だからやりやすかったですね。

【中将】 狩人や五郎さんは歌謡畑の人ですが、そもそもフォーク畑の人があえて歌謡曲化した例もあります。南こうせつさんの「夢一夜」(1978)なんてその最もたるものですね。

【橋本】 こうせつさんって、こんな曲も歌われていたんですね! イメージが変わりました!

【中将】 こうせつさんと言えば、かぐや姫時代に「神田川」(1973)みたいな四畳半フォークを作り出したフォーク界の第一人者ですが、グループ解散後なかなかヒットが出ませんでした。そこで歌謡曲的な路線に挑戦してできたのがこの「夢一夜」。

 アリスの堀内孝雄さんなんかもっと本格的に演歌に進出しましたし、フォークから演歌、歌謡曲に変化していった人ってけっこう多いですね。

【橋本】 時代に合わせて活動する中で自然とそうなっていったんでしょうか。

【中将】 フォーク畑なんだけどそもそも演歌っぽい要素を持っていた人も多いですね。たとえば中島みゆきさんなんてわかりやすい例じゃないでしょうか。「わかれうた」(1977)なんて演歌というか怨歌というか……。


【高道 公式HP】


LINEで送る

中将タカノリ 橋本菜津美の 昭和卍パラダイス | ラジオ関西 | 2022/04/23/土 25:30-26:00

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

関連記事