関西のGSシーンで沢田研二と肩を並べた人気者…ロック黎明期にインパクトを残した不遇のスター・加賀テツヤを語る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

関西のGSシーンで沢田研二と肩を並べた人気者…ロック黎明期にインパクトを残した不遇のスター・加賀テツヤを語る

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【橋本】 で、子守歌で出てきたんですね……パンチ強いですね(笑)。

リンド&リンダースで鈴鹿サーキットでのイベントに出演した際のもの(水谷紀久雄撮影)

【中将】 ごく初期のザ・リンド&リンダースは音楽の方向性に迷いが見られるのは事実です。いかにもグループサウンズらしい曲を出し始めたのは4枚目のシングル「銀の鎖」(1968)からですね。ロマンティックだけどバンド色も打ち出したミディアムバラードで、これもヒットしました。

【橋本】 これがグループサウンズらしいってことなんですね! たしかにバンドっぽいです。

【中将】 これはメンバーではなく作曲家の先生が書いた曲でした。もらった曲をいかに自分たちらしくアレンジするかというせめぎあいも感じられて面白いです。「銀の鎖」と両A面扱いの「恋にしびれて」もとてもグループサウンズらしいアップテンポなナンバーです。

【橋本】 これは私が思い描く昭和のバンドの典型的なスタイルですね! このみんなでコーラスして歌う感じ!

【中将】 こういうところがビートルズとかの当時はやった海外バンドの影響でしょうね。ハーモニーを重視するバンドが多かったので

 僕にとってもこの「恋にしびれて」はいかにもグループサウンズでいかにもザ・リンド&リンダースな曲だったので、初めて加賀さんが生で歌ってるのを見た時は「本物や!」と感動したもんです(笑)。

【橋本】 そう言えば中将さんと加賀さんの出会いってなんだったんですか?

【中将】 10代の終わり頃なんだけど、ある大阪のライブハウスに遊びに行ったときに、スティービー和田さんというサックスプレーヤーの人に話かけられたんです。当時よくミリタリールックの服を着ていたので「君、若いけどグループサウンズ好きなんか?」と。


中将タカノリ 橋本菜津美の 昭和卍パラダイス | ラジオ関西 | 2022/04/30/土 25:30-26:00

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