4月~6月頃は、イワシの稚魚「春しらす」のシーズン。全国のスーパーや市場では新鮮なしらすが並ぶ時期だが、神戸市の産直市場では、地元の神戸・垂水漁港でとれたしらすが存在感を発揮しているという。
ここ数年、兵庫県でのしらすの水揚げが安定せず、今年もしばらくは徳島県産など県外のしらすが入荷されていたというのは、神戸市須磨区の産直市場「ナナ・ファーム須磨」。それでも、5月末にようやく神戸・垂水漁港で水揚げされたしらすが入荷し、活気を帯びているという。
垂水漁港で水揚げされたしらすは、きれいに洗った後、すぐにゆであげて、「釜揚げしらす」に。「ナナ・ファーム須磨」の担当者は「新鮮な釜揚げしらすは、ふっくら、やわらかで、うま味がたっぷり。一匹一匹がきれいで上質」と話す。
同市場の総菜コーナーでは、しらすを丼で楽しめる。酢飯にしらすをたっぷりと乗せ、温泉卵でうま味を添えた「しらす丼」は、担当者が気付かないうちに売り切れることもあるほど。
もちろん、釜揚げしらすはそのままでも食べられる。しらすと大根おろし、ポン酢とのコラボレーションは、シンプルだが人気が高い。また、料理へのアレンジも簡単なしらすは、卵焼きに入れたり、ピザトーストの具にしたり、きゅうりなどの酢の物や、かき揚げの具など、使い勝手が良いことも魅力の1つだ。
なお、「ナナ・ファーム須磨」では、「しらす丼」が430円、垂水漁港直送の釜揚げしらす干しが70グラム214円(いずれも税込み)で販売されている。
■ナナ・ファーム須磨
兵庫県神戸市須磨区外浜町4-1-1
電話 078-733-7722
※店舗ごとに営業時間や定休日が異なるため、詳しくはナナ・ファーム須磨の公式サイトを参照