「カクテル世界大会」日本代表に神戸の森崎和哉さん 次世代へつなぐ思い込めた「エンドレスジャーニー」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「カクテル世界大会」日本代表に神戸の森崎和哉さん 次世代へつなぐ思い込めた「エンドレスジャーニー」

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 6月19日、ホテルイースト21東京(江東区)で「ワールドカクテルチャンピオンシップ(以下、W.C.C.)」の代表選考会が行われ、兵庫県神戸市の「Bar SAVOY hommage(サヴォイ・オマージュ)」の店主でバーテンダーの森崎和哉さんが、世界大会への切符を手にした。

ワールドカクテルチャンピオンシップ」の日本代表に決まったバーテンダーの森﨑和哉さん(6月19日の選考会にて)

 森崎さんは「ロングカクテル」部門に出場。2021年に総合優勝を果たしたものの、コロナ禍で世界大会出場が保留となっているなか、森崎さんと同じ状況の2019年優勝者・山崎剛さんと1枠の代表の座をかけた“決戦”に挑み、見事栄冠を勝ち取った。(ロングカクテル=「ロングタイムドリンクス」長めのグラスを使用。氷入りで長時間かけて楽しめる)

 21日、森崎さんは、ラジオ番組『谷五郎の笑って暮らそう』(ラジオ関西)に電話出演。「ありがたいですね~」とかみしめるように喜びを語り、優勝が決まって緊張がほどけた瞬間を「全身から重力がなくなる感じになりました」と表現。選考会まで様々なことを突き詰め続けた数か月間が、いかに濃い時間だったかをうかがわせた。

 選考会は、技術や対応力などの総合力で争われたという。また、開催国へ赴くのに、よりふさわしい要素も採点対象だったそう。

 そして今回、選考会では初めて「ガーニッシュ」(カクテルを象徴する装飾)の創作も舞台上で展開された。規定の15分以内に5個仕上げるという厳しい条件のため、森崎さんは、まな板など道具の使い方の効率まで追及して臨んだとのことで、「難易度が高かった」と振り返った。しかも本番では、出来上がったものが1つグラスから落ちてしまったとのこと。トラブルへのとっさの判断について「(数以上に質の高さを求め)もともと5つしか作らなかったのは僕。数不足になるのはわかっていましたが、(減点覚悟で)潔く捨てました。落ちたものを拾ってつけるのは自分にはあり得ない。最後まで(自分の仕事を)やり通さなければ」と、現場の緊張感そのままに語った。

 じつは森崎さんは、14日、選考会に先駆けても同番組に出演。今年11月にキューバで開催されるW.C.C.について語っていた。それによると、今選考会の課題がロングカクテルとなったことには背景があったという。

「約70ヵ国の代表が集うW.C.C.では、まず、それぞれの国がカテゴリ(『食前酒部門』『スパークリングカクテル部門』など)に振り分けられるんです。その後、各部門のトップによってグランドファイナルが行われ、世界チャンピオンを決めるのですが、今大会で日本は、おそらく『ロングカクテル部門』に振り分けられるだろう……ということで、(選考会で)ロングカクテルが課題になりました」(森崎さん)

 生放送のスタジオで森崎さんは、選考会に向けて考案、日本代表の座を勝ち取ったカクテル「エンドレスジャーニー(終わりなき旅)」を披露した。

 カクテル名について森崎さんは、「『エンドレスジャーニー』という言葉に、僕は“人生”を重ねました」と話し、「限りある人生。過去から未来にかけて人は多くの人と出会い、様々な思いをつなげていくものです。だからもし自分がいなくなっても"思い"は残り、次の世代につながっていく。そんな美しい景色を『終わりなき旅』としてカクテルで表現しています」と思いを語った。

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