俳句では夏の季語になるなど、この季節に欠かせない飲み物「麦茶」。自宅の冷蔵庫に手作り麦茶が入っているという家庭も多いと思うが、毎日飲んでいると少し飽きてしまったり、余ってしまうということもしばしば。そんなときに試してみたいのが、簡単な麦茶アレンジだ。
●「麦茶ミルクティー(麦茶オレ)」
麦茶と牛乳を2:1の割合で混ぜ、お好みで砂糖を入れて甘さを整えれば完成。ミルクティーのようであり、カフェオレのようでもある不思議な味わいだが、牛乳の量が多いと麦茶の風味が消えてしまうので注意が必要。ホットにするときはシナモンなどのスパイスをかけるとチャイっぽくもなる。
●「豚肉の麦茶煮」
鍋に豚肉のブロックを入れ、そこに濃い目に煮出した麦茶を豚肉がしっかりひたるぐらいに注ぎ、しょう油と砂糖を入れて味付け。沸騰したら火加減を調節しつつ30~40分煮込むだけ。冷蔵庫に余っている香味野菜や卵などを入れてもOK。麦茶で煮ることで豚肉の臭みがやわらぎ、夏場でもさっぱりと食べられる。
この麦茶アレンジを教えてくれたのは、神戸市須磨区にある産直市場「ナナ・ファーム須磨」の野菜ソムリエ・神垣八千代さん。同市場では毎年、姫路市の寺尾製粉所が作る「六条麦茶」を仕入れている。創業明治24年(1891年)の老舗が播州平野の豊かな大地で育った六条大麦を100%使用し、熱風式の焙煎機で芯までじっくりといり上げた六条麦茶。香ばしくコクがあり、無添加、無着色、ノンカフェインなので、熱中症対策としてぐびぐびと飲めるという。毎年安定のおいしさで、同市場ではこの夏の時期の売れ行きもいい。(※販売価格はティーパック30袋入りで324円、税込み)
「麦茶ミルクティー」「豚肉の麦茶煮」以外にも、「麦茶ゼリー」や「麦茶のお茶漬け」などで、食欲がないときの栄養補給として麦茶を活用してみたい。
■ナナ・ファーム須磨
兵庫県神戸市須磨区外浜町4-1-1
電話 078-733-7722
※店舗ごとに営業時間や定休日が異なるため、詳しくはナナ・ファーム須磨の公式サイトを参照