確実な融資しか決済しない上司は、山崎の言うことに耳を貸しません。
井口社長の娘は難病にかかっていて、手術資金を守ろうとした山崎の行動が銀行からマイナス評価を受け、山崎は地方へ左遷されます。
階堂「たったひと家族救ってそれで終わりか。人を温情で見ていたら必ず痛い目を見るぞ」
山崎「人を信用できない人間が人に金なんて貸せるのか」
考えの合わない2人は反目し合いながらライバルとしてしのぎを削ります。
階堂は順調に出世への道を進んでいましたが、2009年。
「もしもし、あきら。お父さんが!」
階堂の父親が突然倒れて亡くなり、弟の龍馬が若くして父親の会社を継ぐことになりました。しかし龍馬は、グループ会社を経営する叔父たちに騙され、リゾートホテルへの投資をめぐる連帯保証として巨額の負債を抱えてしまいます。
人事異動で営業本部へ戻った山崎は、親族の争いに目を背ける階堂を説得します。
山崎「このまま弟さんを放っておくのか。なんで逃げるんだよ、本当は助けたいんだろ」
階堂「お前になにが分かる!」
このままなら階堂家の東海郵船グループは倒産し、社員と家族4800人が路頭に迷うことになってしまいます……。