夏を代表する果物であるスイカ。暑いときに、水分量が多くみずみずしいスイカを食べれば活力にもつながるが、おいしいものを見分けるにはどうすればいいのだろうか。
兵庫県神戸市内で地元産の品を中心に販売する青果店、有限会社丸長商店(須磨区)の店長・青井隆明さんに、地域とのつながり方や最近の果物事情なども含めて話を聞いた。
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同店はかつて「横尾センター」として10年ほど営業していたのを、現在店舗を構える地域密着型のショッピング施設・リファーレ横尾ができたのを機に移転。それから30年ほど経つのだそう。
青井さんは2代目。“丸長”の名の由来を聞くと、「『丸』には昔から“お金”という意味がある。それが長く続くようにと、縁起を担いでつけたようです」との答えが返ってきた。
青果店は「生ものを扱うので管理が一番大変」と話す青井さん。日々朝4時から仕入れに出かけ、他の従業員も朝6時から店に出て準備をしているそう。以前は2店舗だったところを1店舗で使用しているというだけあって、広いスペースに多くの野菜や果物が並ぶ。
この時季、売り場でひときわ目を引くのは山形産の大きなスイカ。一般的なスーパーで取り扱われているのL・2Lサイズだというが、この同商店のスイカは5L。青井さんは「お客さんにも驚かれます」と笑う。
果物のプロである青井さんに、おいしいスイカの見分け方を聞いた。
「皮の縞模様に注目してください。黒と緑がくっきりとしているのが、甘いスイカの特徴です。切ったものを買う場合は、やはり鮮やかな赤色をしているものがいいです」(青井さん)
やはり気になるのが、よく聞く「叩いたときの音で判断」する方法。