今一番リピートされる放送作家・長﨑周成のコミュニケーション術 「初対面の相手には隙を見せる」「有益な情報を話す」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

今一番リピートされる放送作家・長﨑周成のコミュニケーション術 「初対面の相手には隙を見せる」「有益な情報を話す」

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昔はこういうことをやるのが苦手だったんですよ。初対面だと、いちいち相手にノックして様子を伺ってからリアクションを待ってました。むしろ、相手がノックしてくれるのを待ってるタイプだったんです。でも、作家になって3~4年目くらいで気持ちを入れ替えて。そうしたら、コミュニケーションを通じて仕事が来るようになったんですよね。

——なにか、変えるきっかけがあったんですか?

先輩作家に、「周成ってマイナスギャップあるよね」って言われたのがきっかけです。ぽっちゃりしていてとっつきやすい見ためなのに、話すとめっちゃ斜に構えて見えるし、人見知り全開な雰囲気がある。「コンプレックスを隠そうとするような動きをしてる」と言われて、無意識だったけど「あ、そう見えてるのか」と気付いて。僕としては、相手との距離感を気遣ってそうしていたんですけど……自分も傷付きたくないっていうプライドもあったかもしれない。売れたいからギラギラしてるし、野心むきだしで人見知り。「見ためとマイナスギャップがあってもったいないよ」って言われてハッとしましたね。それで「しゃべってみたらとっつきやすい」っていうプラスギャップのほうを意識しようと思って、意識を変えました。

——自分のスタンスをいきなり変えるのって、ハードル高くありませんか? 勇気がいるというか。

“変えた”というより“戻した”に近いのかもしれません。当時は「仕事相手と会う」ってスタンスですごい恐縮してしまっていたんですけど、ギアを徐々に“友だちといるとき”に近いスタンスに寄せたというか。僕の場合、精神的に1番フラットで、冷静かつおもしろくいれるのが友だちと過ごしているときなので。その素の状態に“仕事を乗せた”って感覚ですね。

——まるっきりスタンスを変えたのではなく、本来の自分に戻したんですね。ちなみに、仕事で出会った人と本当に友だちになることはありますか?

たくさんありますよ。むしろ、今は友だちのほとんどがそうです。僕は、仕事で新しい人と出会うことを“転校”みたいなものだと思ってます。

——転校ですか?

はい。テレビや広告系の方と仕事をすることが多くて、“すでに出来上がったチームに僕だけ後から入る”みたいなことが多々あるんです。だから新しいプロジェクトが始まるたびに、新しいクラスに入っていくみたいな。もう慣れていくしかないですね。

「仕事での出会いは"転校"のようなもの」と話す長﨑さん
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