「明色」の商標(ブランドネーム)は1931(昭和6)年の満州事変後、世間が混沌として心が落ち込む時代、社会を明るくしたいとの思いで命名。メイク落としの「明色クリンシングクリーム」からデビューした。アストリンゼンはその後に誕生する。明色化粧品は桃谷順天館グループの一角をなす。
また、ラジオCMの「美人は夜つくられる」というキャッチコピーや、吉永小百合さんを起用した1970〜80年代のテレビCMでも知名度を上げていった。
■2000年代の競争激化に対応、リニューアルを重ねて得たもの
世の中の流れも変わると、人々の好みも変わる。商品も進化し、多様化する。典型的なのが、「明色スキンコンディショナー」。
バッファ効果を受け継いだ「ローズアストリンゼン」を、2011年にリメイクして“オーガニック・ローズ”というネーミングに。若い女性をターゲットにして人気が出たが、年齢が上がるとともに少しずつ商品から離れていった。